大切な物事を知らせるような場面では、「お忘れなきよう」というフレーズが使われることがあります。
人の集まりの際にも使われる表現ですが、どんな場面で使っていくべきかなど気になるところを確かめていきましょう。
「お忘れなきよう」とは?
必要となる物や情報などを忘れることがないようにと、相手に伝える意味で使われている表現です。
「お忘れなきよう」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
業務に関する情報や予定、学んだ事柄などについては、心に留めておいて欲しいものです。
また会合などがあった時には、大切な持ち物を紛失しないように気をつけなければいけません。
そのような注意点を人に伝えるにあたり、「お忘れなきよう」を使うことができます。
「今後の予定について」などのように、何について忘れてはいけないのか、きちんと相手に知らせる必要があるでしょう。
そしてこのフレーズの後には、「お願いいたします」など、お願いする言葉などを続ける必要があります。
「お忘れなきよう」は「お」を付けて相手を敬う表現ですが、それほど畏まった言い方ではありません。
人に注意するのは若干上から目線ともなるので、場面によってはより丁寧な形に言い替える必要があるかも知れません。
「お忘れなきよう」を使った例文
・『いまお伝えした内容については、是非ともお忘れなきようにお願いいたします』
・『お帰りの際には持ち物をお忘れなきようご注意ください』
「お忘れなきよう」の類語や言い替え
「お忘れございませんよう」は、ありませんの丁寧語である「ございません」を用いている丁重な表現となります。
「お忘れになりませぬよう」は、忘れないようを丁寧に言う形です。
「念頭に置いていただきますよう」は、心の中に留めておいて欲しいことについて、うやうやしくお願いする表現となります。
「心に留めていただきますよう」は、忘れないでおく意味がある「心に留める」を用いた形です。
忘れ物を注意する場合には、「ご紛失なさいませんよう」を使うこともできるでしょう。
まとめ
情報や物を忘れないよう相手に伝える場合に、「お忘れなきよう」を使うことができるのでした。
上から目線にならないように、前後の文脈には気をつける必要があります。
「お忘れになりませぬよう」など丁寧な表現に言い替えることも考えてみてください。