この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「立冬の候」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「立冬の候」とは?
「立冬の候」のフレーズにおける「立冬」の読みは「りっとう」で、「冬の始まり」を意味する表現で、二十四節気のひとつでもあり、11月7日頃です。
また、次の「候」の読みは「こう」で、「時節、時期」を意味する言葉です。
したがって、「立冬の候」のフレーズは「冬の始まりの時節」といった意味の漢語調の時候表現となります。
「立冬の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「立冬の候」のフレーズの意味は、先の通りですが、実際この時候表現はいつ使うべきでしょうか。
結論としては、「立冬」から次の二十四節気の11月22日頃の「小雪」までに使うべき表現です。
このフレーズは、手紙やメールの冒頭の時候の挨拶において、その時節を表現するもので、この後ろには、「いかがお過ごしでしょうか」や「お元気のことと存じます」と、相手の方の様子を気遣う言葉が続けられます。
ちなみに、時候の挨拶の後に、本文が記載され、最後の結びの言葉として、「これから日ごとに寒くなりますが、体調など崩されませんようご留意ください」等と、相手の方の健康を気遣う表現が使われます。
「立冬の候」を使った例文
・『立冬の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます』
・『立冬の候、お元気にご活躍のことと存じます』
「立冬の候」の類語や言い換え
「立冬の候」と同じく11月に使われる時候表現としては、漢語調では「晩秋の候」や「霜秋の候」や「夜寒の候」や「落葉の候」等が挙げられます。
また、柔らかい和文の時候表現としては、「秋気いよいよ深く」や「小春日和の今日この頃」や「冷気日ごとに加わり」や「落ち葉散りしゆく季節」等が挙げられます。
まとめ
「立冬の候」のフレーズは「冬の始まりの時節」といった意味の漢語調の時候表現です。
この時候表現は、11月7日頃の「立冬」から次の二十四節気の11月22日頃の「小雪」までに使うべきものです。