この記事では、「お邪魔する」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「お邪魔する」とは?
「お邪魔する」は、相手のいるところまで訪ねていくことを伝える表現です。
「お邪魔」の「お」は謙譲語・美化語の接頭辞、「邪魔」は「仏語用語で、修行の妨げをする悪魔」という意味から転じて「妨げとなるもの」「仕を妨げるもの」、更に転じて「相手の所へ行って、手間を取らせること」「訪ねていくこと」という意味で使われています。
「お邪魔する」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お邪魔する」は、相手に会って話したいことがある時や、挨拶したい時などに使われます。
「お」が付いていますが、ややカジュアルな表現で、かしこまった場では使えません。
相手の手をわずらわせて仕事のさまたげになる行為ですので、「お忙しいところ恐れ入りますが」などのクッション言葉も伴って使いましょう。
「お邪魔する」の正しい敬語表現
「お邪魔する」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『伺います』
「伺い」は動詞「伺う」の連用形で、「聞く・尋ねる・問う・訪問する」の謙譲語、「です」は丁寧語です。
「お伺い」と使う人もいますが、「お」は謙譲語の接頭辞、「伺い」も謙譲語で、二重敬語になります。
ただし、「お伺い」は習慣的に丁寧な表現として使われています。
「お邪魔する」を使った例文
「お邪魔する」を使った例文は以下の通りです。
『今週中に、ご挨拶にお邪魔するつもりです』
年末年始や、異動・新任などにより、取引先の会社まで訪ねて行くアポを取る時に使われます。
『食事会に少し遅れてお邪魔する予定です』
招待された食事会に、やむを得ない事情で遅刻すると伝えています。
「お邪魔する」の類語や言い替え
「お邪魔する」の類語や言い替えは以下の通りです。
『参ります』
「参ります」は「行く」の謙譲語で、行く先方を敬う語「参る」の丁寧語です。
『訪問させていたきます』
「訪問」は「他人の家などをおとずれること」という意味、「させていただく」は過剰敬語で「相手の許可が必要な場合」「自分にメリットがある場合」にのみ使えます。
この場合は訪問することに相手の許可が必要なため、使っても問題ありません。
『参上します』
「参上」は「目上の人の所に行くこと」「人のもとに行くことをへりくだっていう語」という意味です。
まとめ
今回は「お邪魔する」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。