「ご察しの通り」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「ご察しの通り」とは? ビジネス用語

この記事では、「ご察しの通り」の使い方について分かりやすく説明していきます。

「ご察しの通り」とは?

「ご察しの通り」は、相手が既に分かっていることを前提に、ものごとを説明する前置きの表現です。

「ご察し+の+通り」で成り立っている語で、「ご察し」「ご」は尊敬語の接頭辞、「察し」は動詞「察する」の連用形が名詞化した語で「ものごとの事情などをおしはかってそれと知る」「他人の気持ちをおしはかって同情する」という意味、「の」は接続助詞、「通り」「同じ状態・方法であること」という意味、全体で「あなたがおしはかって知っている事情と同じ」の敬語表現になります。


「ご察しの通り」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「ご察しの通り」は、ビジネスで、ある結果になった理由や事情などを相手が既に知っている時や、自分の胸中を相手が汲んでくれていることが分かる時に使われます。

相手がよく事情を理解していないのに、思わせぶりに使うと失礼になりますので、明らかに相手が事情を分かっている時に使いましょう。


「ご察しの通り」の正しい敬語表現

「ご察しの通り」の正しい敬語表現は以下の通りです。

『お察しの通り』

尊敬語の接頭辞「お・ご」の使い分けについては、基本的に和語(訓読み)の前につける場合は「お」、漢語(音読み)の前につけるときは「ご」となっています。

「察し」「さつ(さっ)」は音読みですが、送り仮名が入っているため和語扱いで、「お察し」になります。

「ご察しの通り」を使った例文

「ご察しの通り」を使った例文は以下の通りです。

『ご察しの通り、新商品の売り上げはあまりよろしくありません』

新商品があまり話題になっていないことから、社内では既に業績を心配する声が上がっていることを表しています。

『ご察しの通り、弊社は人材が不足しております』

ヘッドハンティングする時に、どうしても入社してほしい相手を説得する言葉として使われます。

「ご察しの通り」の類語や言い替え

「ご察しの通り」の類語や言い替えは以下の通りです。

『お気づきの通り』

「お気づき」「お」は尊敬語の接頭辞、「気づく」「そうと認識する」という意味です。

『ご明察の通り』

「ご明察」「ご」は尊敬語の接頭辞、「明察」「相手を敬って、察することをいう語」という意味です。

『おっしゃる通り』

「おっしゃる」「言う」の尊敬語で、「あなたの言う通り」という意味です。

まとめ

今回は「ご察しの通り」について紹介しました。

意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。

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