少子高齢化などで、引き継ぐ人がいないという事業継承問題が社会問題化しています。
しかし、何も経営の引き継ぎだけではなく、ビジネスでは役職や担当の引き継ぎなど日常的に行われており、「引き継ぎます」もそのような局面で使用されるフレーズと言えます。
今回はこのフレーズについて、考えてみましょう。
「引き継ぎます」とは?
まず、「引き継ぐ」という意味について、概ねおわかりかとは思いますが確認しておきましょう。
「引き継ぐ」とは、「以前の担い手に代わり、その人が行っていたことや関わっていたことを自分が引き受けて行うこと」という意味です。
具体的な引き継ぎ内容としては、仕事や業務は勿論、伝統(行事)、そして中には「志」のような抽象的なものも含まれます。
また、「引き継ぎます」は、文法的には「引き継ぐ」という動詞の連用形「引き継ぎ」に、丁寧表現を作る助動詞「ます」の終止形が付いた形です。
フレーズの意味としては、ほぼそのままですが、「(何かを)前の人に代わって引き受けます」ということになります。
「引き継ぎます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズがビジネスシーンで見られるのは、人事異動絡みです。
従来の役職者や担当者の転勤や退職などで、新任の人物に置きかわる場合、その挨拶の中などで使用されます。
当然、新任の当人による使用もあれば、引き継がせる側が使用する場合もあります。
例えば、高橋営業部長が転勤で離任することとなり、それまでの佐藤営業1課長がその後を引き継ぐ場合の取引先への挨拶を想定してみましょう。
佐藤課長の立場ならば、「私佐藤が今回、離任する高橋を引き継ぎますのでよろしくお願いいたします」のような使い方をされるでしょう。
一方で、離任する高橋部長が使用する場合には、「営業部長を離任するにあたり、佐藤が部長職を引き継ぎます」などと使われることも考えられます。
「引き継ぎます」を使った例文
それでは、上記の他の使用例を挙げてみましょう。
・『地域の伝統芸能の神楽は彼が引き継ぎます』
・『貴社の担当は私が引き継ぎますので、今後ともよろしくお願いいたします』
「引き継ぎます」の類語による言いかえ
「引き継ぐ」の類語表現としては「受け継ぐ」や「引き受ける」または「継ぐ」などが考えられますので、言いかえは「受け継ぎます」や「引き受けます」もしくは「継げます」となるでしょう。
また、「〜の代わりとなります」という表現も考えられます。
まとめ
「引き継ぎます」とは、仕事や伝統や志などを前任者から引き受けることを意味する丁寧表現であり、人事異動の挨拶などでよく使用されます。
前任者の立場でも、後任者の立場でも、どちらからでも使用可能なフレーズです。