この記事ではビジネスシーンで使われる「御周知」という言葉に付いて解説します。
「御周知」とは?意味
「御周知」とは情報を広い範囲に知らせることです。
周知は一人二人のような少数に伝えるのではなく、大人数であったり不特定多数に知らせることを指し、それに敬意を表す意味をもち丁寧な表現となる御を付けてます。
様々な人が知っている情報そのものではなく、情報を知らせるという行為が「御周知」です。
「御周知」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
伝えた情報を他の人にも知らせて情報共有しておいて欲しいと言う時に使います。
周知という行動は自分がする場合にも相手にして貰う場合にも使えますが、「御周知」は自分が周囲に知らせる場合に使うのは一般的ではありません。
相手に知らせるという意味を持つ他の言葉は、自分の行動についても丁寧な表現として頭に御をつけて使えますが、御周知は自分の行動について使うと違和感を与えかねない点には注意しましょう。
「御周知」を使った例文
・『一時的にシステムが利用できなくなりますので御周知の程よろしくお願いいたします』
・『これらの情報は各部署内で御周知しておいてください』
「御周知」の類語や言い換え
周囲にも情報を知らせておくという意味の言葉としては「共有」も一般的に使われます。
共有は社内や部署内など仲間の範囲に知らせる場合に使う言葉であり、周辺住民のような部外者に知らせるという場合には使われません。
ただし「御共有させていただきます」のように自分から多くの人に知らせる場合でも、御を付けても違和感を与えない点は御周知とは違う特徴です。
砕けた表現としては「お知らせ」も広い範囲に知らせるよう言いつつ使えば言い換えとして使えます。
ただし周知や共有よりも軽い表現であるため、その情報の重要性が低く見られるおそれもある点には注意が必要でしょう。
まとめ
ビジネス上で部署全体社内全体のような広い範囲に知っておいて欲しい情報というのは、少なからず出てくるものです。
「御周知」を使えばその情報共有を失礼にならずに相手に任せることができるので、重要な情報を広めて欲しい時にはしっかりと使っていきましょう。
