組織の中で問題が発生した時に取り沙汰されるのが、監督不行き届きです。
これは意味自体をよく把握して使わなければいけません。
問題に関わるこの表現の、適切な使い方や言い替えについても確かめてみましょう。
「監督不行き」とは?
監督不行き届きは、組織の責任者がその場に相応しい管理の責任を怠っているせいで、問題が発生している状況を表します。
「監督不行き」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
どんなに気をつけても、組織ではさまざまな問題が発生するものですが、現場の監督責任を持つ人物が原因である場合があります。
そのような場合に「監督不行き届き」を用いて問題を説明したり、注意喚起したり、話題に取り上げることになるでしょう。
監督不行き届きの種類には、政界の不祥事、プロジェクトのトラブル、教師の不注意による事故などがあります。
これを用いる場合には、誰が監督不行きを起こしたかを明確としたり、原因究明や対策の実施に繋げて行くことが大切です。
ただし起こした人物を批判する場合には、その事実や証拠をきちんと述べなければ、逆に自分の立場を悪くしかねません。
また「監督不行き届き(監督不行届)」は1つの言葉であり、「届き(届)」を除外して用いることはできないことにも留意してください。
「監督不行き」を使った例文
・『今回の問題では、上司の監督不行き届きが問題視されています』
・『現場で監督不行き届きによるトラブルを起こさないよう、不断の努力が不可欠です』
「監督不行き」の類語や言い替え
「管理不十分」は、規律を守って全体を統制することについて、足りない部分があったことを表す言葉です。
「管理怠慢」は、職場などの管理の義務を、なまけていたとの意味があります。
「監督不十分」は、現場の取り締りに、足りないところがあったことを表す言葉です。
「監督不備」は、職場の取り締まりのための、備えに欠けていたとの意味になります。
「指導不足」は、教え導く行動が足りていないとの意味です。
「管理が行き届かない」は、全体の統制を上手く取れていないことを表します。
まとめ
上司など責任者に落ち度があって問題が発生した状況が、監督不行き届きなのでした。
使う場合は誰が問題を起こしたかを明確とし、原因究明や対策に結びつけることができます。
ただし人を批判することになるので、慎重さも必要でしょう。
言い換える場合は「管理不十分」など、適切なものを選び取ってみてください。