「納得いたしました」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「納得いたしました」とは?
「納得」とは、「他人の考えや行動、自分を含む事情などを十分に理解して尤もであると得心すること」の意です。
これに動詞「する」を付けると「納得する」となり、動詞相当の表現として取り扱えることになります。
「する」の過去形が「した」、「した」の丁寧語が「しました」、「しました」の謙譲語が「いたしました」となります。
このフレーズは丁寧語と謙譲語が使われており、敬語表現としては十分敬意を表わしています。
ちなみに、漢字で「致しました」と表現する場合もありますが、その使い分けは動詞として使うかあるいは補助動詞として使うかによります。
動詞として使う場合は「致します」、補助動詞として使う場合は「いたします」となります。
このフレーズの場合は補助動詞として使っているため、「いたします」というひらがな表記になっています。
「納得いたしました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズはビジネスの場でよく使用する言いまわしで、例えば、相手の発言内容や行動、考え方などに不満や不信感を持っていた時に、本人や上司などから詳細な説明を受けて理解し得心した場合に使うフレーズです。
「納得いたしました」を使った例文や文章
・『今回の料金改定に関するご説明に納得いたしました』
・『担当者から丁寧に教えていただき、納得いたしました』
・『値引き依頼の件、納得いたしました』
「納得いたしました」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
同じような意味合いで使える類似表現としては「腹落ちいたしました」というフレーズがあります。
「腹落ち」は慣用句の「腹に落ちる」を名詞的に使った言葉で、「納得する」「なるほどと思う」という意です。
このフレーズでは「腹」は腹部という意味ではなく、心や気持ちといった意味で使われています。
また、「腑に落ちる」という慣用句もあります。
「腑」は「はらわた」「内臓」の意味で腹と同様、心や考え方のことを指します。
なお、「腑に落ちる」は通常「腑に落ちない」という否定形で使われますが、「腑に落ちる」と使っても誤用ではありません。
その他の類語としては、「納得する」に対して「理解する」「承知する」「了解する」などがあります。
まとめ
このフレーズの言い替えには、「腹落ちいたしました」を使用し、納得できない場合(否定する場合)は「腑に落ちません」という使い方をすると同じような意味合いで使えます。