この記事では、「ご笑覧ください」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「ご笑覧ください」とは?
「ご笑覧ください」は、相手に見て欲しいと伝える丁寧な表現です。
「ご笑覧+ください」で成り立っている語で、「笑覧」は「軽く笑って見て欲しいことを表す丁寧な表現」、「ください」は「くれ」の尊敬語、「お・ご〜ください」でひとつの敬語表現、全体で「(粗末なものでお恥ずかしい限りだが)、見てくれ」の敬語表現になります。
「ご笑覧ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご笑覧ください」は、自分の仕事の成果や、作品などを見てもらいたい時に使われます。
自分のものをへりくだって伝える時に使われる語ですので、ビジネス文書など、真面目に作成したものには使われません。
書類や手紙などには後で紹介する「ご一読」「お目通し」が使われます。
あくまで見てほしいことを謙遜する言葉で、相手に楽しんでくれという意味ではありません。
「ご笑覧ください」の正しい文章表現
「ご笑覧ください」の正しい文章表現は以下の通りです。
・『ご笑覧賜れますと幸甚に存じます』
最も丁寧な表現の一つを紹介します。
「賜れ」は動詞「賜る」の可能形・連用形で、「目上の人からもらうこと」の謙譲語、「幸甚」は「この上ない幸せ」、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形「存じ」に、丁寧語「ます」が付いた語、全体で「見てもらえるとこの上ない幸せに思う」の敬語表現になります。
「ご笑覧ください」を使った例文
「ご笑覧ください」を使った例文は以下の通りです。
・『弊社HPをリニューアルいたしましたので、よろしければご笑覧ください』
・『今月号の〇〇に弊社を紹介する記事が掲載されていますので、ご笑覧ください』
・『展示会では新商品も紹介いたしますので、ご笑覧くださいますと幸いです』
「ご笑覧ください」の類語や言い替え
「ご笑覧ください」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『ご高覧いただけますと幸いに存じます』
・『ご一読いただけますようお願い申し上げます』
・『お目通しのほどよろしくお願い申し上げます』
まとめ
今回は「ご笑覧ください」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。