ここでは「忌憚なき意見」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「忌憚なき意見」とは?
「忌憚なき意見」は、遠慮のない素直な意見という意味になります。
「この件について、忌憚(きたん)なき意見をお願いします」のような使い方になり、何かに遠慮したり、本心を隠すことのない素直な意見が欲しいと用いています。
このような、それが欲しいといった使い方が多く見られますが、その逆の「忌憚なき意見として言わせてもらえれば〜」といったように用いる例をしても構いません。
この時にはもちろん意味の通り、何に遠慮した訳でもない素直な意見として言わせてもらうと言っています。
「忌憚なき意見」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「忌憚なき意見」は、先のように、遠慮のない本心からの意見という意味になりますが、それではないといった使い方もまま見られます。
例えば、「それが忌憚なき意見とはとても思えません」のように用いた場合がそれになり、本心ではないだろうと言っている使い方です。
あまり見聞きすることはありませんが、前述したそれが欲しい、またはそれとして言わせてもらうといった用い方と共に、このようなそれではない(だろう)とも使える表現だと覚えておくといいでしょう。
「忌憚なき意見」を使った例文
・『利用者にアンケートをとって、このサービスについての忌憚なき意見をいくつもいただきました』
・『お世辞を言っても仕方ないと思うので、ここは忌憚なき意見を言わせていただきます』
「忌憚なき意見」の類語や言い替え
・『腹蔵ない意見』
この「腹蔵(ふくぞう)ない」としても同様の意味で使うことができます。
そのまま言い替えになるので、「腹蔵ない意見をいただきたいと〜」や「腹蔵ない意見として言わせていただきますが〜」などと使われていますが、口語には向いていないため、文章で用いられることがほとんどです。
まとめ
「忌憚なき意見」は、遠慮のない素直な意見という意味で用いられます。
何か、誰かに遠慮したり、本心を隠したものではなく、素直なそれを言ってもらいたいといった使い方でよく用いられており、そのような意見を伝える側からこれがそれだといった用い方をすることもできます。