ここでは「ご多忙の折恐れ入りますが」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご多忙の折恐れ入りますが」とは?
「ご多忙の折恐れ入りますが」は、このように使う相手が忙しい中だと思って用いる表現になります。
畏まった使い方になるため、ビジネスシーンで用いられることが多く、「ご多忙の折恐れ入りますが、1つお願いしたいことがございます」のように使われます。
その相手が本当に忙しいと分かっている時に用いるだけでなく、同シーンではお願いごとの際にその相手への礼儀として使うことが少なくありません。
そちらは定型的な用い方になると考えてよく、多くの場合がそのような使い方になります。
「ご多忙の折恐れ入りますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご多忙の折恐れ入りますが」は、先のように、定型的に使っていることが多い表現です。
ビジネスシーンでは繁忙期になる毎年の年末や年度末になる3月に特によく用いられており、そういった時期は忙しいのが当然だと考えてのことになります。
基本的には前述したような、「ご多忙の折恐れ入りますが、お願いしたいことが〜」といったように、何かをお願いするために使われており、「ご多忙の折恐れ入りますが、一度お会いしてお打ち合わせをしたいと考えています」などと用いても構いません。
「ご多忙の折恐れ入りますが」を使った例文
・『ご依頼したいことは以上です。ご多忙の折恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします』
・『ご多忙の折恐れ入りますが、一度弊社までご来社いただけないでしょうか』
「ご多忙の折恐れ入りますが」の類語や言い替え
・『ご多用の折恐れ入りますが』
この「ご多用」としても同様の使い方ができます。
ほとんど同じ意味になるため、どちらを使っても構いませんが、「忙」の字は「亡」と似ていることから、その相手に不幸があった場合に用いるのに適していないため、そういった時の言い替えによく使われています。
まとめ
「ご多忙の折恐れ入りますが」は、忙しい中なのに申し訳ないが、という意味で使われています。
そうだと分かって使う場合もありますが、多くが礼儀として用いられており、ビジネスシーンにおける定型表現の1つだと考えていいでしょう。
特に年末や年度末にはよく見られる表現となっています。