この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「御身ご自愛ください」について、その意味や使い方や、言い換え表現などを徹底解説します。
「御身ご自愛ください」とは?
「御身ご自愛ください」のフレーズにおける「御身」の読みは「おんみ」で、敬意を持って「相手の方の体」を表す言葉です。
次の「ご自愛」は「自分の体を大切にすること」を意味する「自愛」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
そして、最後の「ください」は、「〜してほしい」との意味の「くれ」の尊敬語です。
したがって、「御身ご自愛ください」のフレーズは「あなたの体を大切にしてほしい」との意味の丁寧な敬語表現として使われています。
「御身ご自愛ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「御身ご自愛ください」のフレーズは、先に記した通り「あなたの体を大切にしてほしい」との意味の敬語表現としてよく使われていますが、実はこのフレーズは日本語としては間違いです。
このフレーズで使われている「自愛」の文字通りの意味は「自分を愛する」ですが、一般的には「自分の体を愛する」との意味を持っており、したがってこの前に「御身」や「お体」を付けると、いわゆる二重表現になり、厳密には間違った日本語となってしまうのです。
この二重表現を避けるためには、「御身お大事になさってください」や、単に「ご自愛ください」と言い換えるべきと言えます。
以降では、「ご自愛ください」との正しい表現に換えて説明を続けます。
「ご自愛ください」を使った例文
・『まだまだ暑い日が続きますが、何卒ご自愛ください』
・『寒い日々が続きますが、お風邪など召されませんようご自愛ください』
「ご自愛ください」の類語や言い換え
「ご自愛ください」の言い換え表現としては「お体お大事になさってください」や「お体にお気を付けください」や「お体お労りください」等が挙げられます。
まとめ
首題の「御身ご自愛ください」のフレーズは「あなたの体を大切にしてほしい」との意味の丁寧な敬語表現として使われています。
しかし、このフレーズは二重表現にあたるため、間違った日本語表現だと言えます。
正しくは「御身お大事になさってください」や、単に「ご自愛ください」と言い換えるべきと言えます。