「先立ちまして」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「先立ちまして」とは? ビジネス用語

プレゼンテーションなど、かしこまった場面での説明に用いられるフレーズが、ビジネスシーンでは見られます。

「先立ちまして」もその一例と言え、これより解説いたします。

「先立ちまして」とは?

「さきだちまして」と読み、文法的には「先立つ」に丁寧表現の助動詞「ます」と接続助詞の「て」が順に合体した形で、それぞれ他の語と接続するため活用変化しています。

「先立つ」とは文字通り、「先頭に立つ」「順番が先になる」といった意味があります。

この場合は「順番が前になる」という意味で使用されており、「まず」「最初に」という、話の中で最初に何かを述べることを事前に聞き手に伝える意図があります。

尚、基本的に口頭で用いられるフレーズではありますが、状況によってはメールなどの文章中でも使用可能です。


「先立ちまして」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

プレゼンテーションなどで、最初に伝える内容に聞き手を集中させる意図があるフレーズです。

例えば、何らかの注意点を聞き手にしっかりと意識してもらいたい場合に、「先立ちまして、注意事項をお伝えしたいと思います」のように使います。

また、順序として最初に述べなくてはならないことがある場合に、単純にその前置きとして表現する場合もあります。

よくあるパターンが謝罪や訂正について述べる場合です。

具体的には、「先立ちまして、先日の不祥事につきまして、この場で謝罪させていただきたいと思います」といった形での使用です。


「先立ちまして」を使った例文

それでは上記以外の使用例を挙げてみましょう。

・『先立ちまして、今回の会合の主賓を紹介いたします』
・『先立ちまして、お配りした資料の最初のページをお開きください』

「先立ちまして」の言い替え

「まず」「最初に」という意味合いの表現が言い替え表現となります。

「先だって」
「せんだって」と読み、「先に」という意味があります。

「前もって」
「事前に」という意味です。

「先んじて」
「さきんじて」と読み、意味は「先に」「予め」「あらかじめ」です。

まとめ

「先立ちまして」とは、会議やプレゼンテーションなどで、最初に述べることに関心を持たせる意図や、最初に伝えなくてはならない内容の前置きとして用いるフレーズです。

文章中でも使用出来ますが、口頭で使用される傾向が見られます。

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