「取り組んで参りました」とは?
ビジネス上のメールや会話での使われ方や例文などを徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「取り組んで参りました」の意味
このフレーズは、「取り組んで参ります」の過去形で、「熱心に事に当たってきました」という意です。
ここの「参りました」を補助動詞として「~してきました」という意味合いで用いる場合は漢字ではなく、ひらがな表記となります。
履歴書などで自分がやってきたことを自己PRするときなどで書く場合に使う「~してまいりました」です。
ひらがな表記であっても「まいる」は「いく」をへりくだって表現した謙譲語であるため、目上の人に対しても使用できます。
また、ひらがな表記で「まいります」とした場合、「ます」も丁寧語となり、謙譲語と合わせて敬語になります。
この「まいる」は物理的な移動を示す「行く」という意味を示す場合も稀にありますが、ここでは将来に向かった(過去から現在に向かった)継続的な動作を表現した言葉として用いられています。
よって、このフレーズを正しく表記すると「取り組んでまいりました」となります。
「取り組んで参りました」のビジネス上のメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
世の中の試験には様々な種類がありますが、試験というと学生だけではなく、多くの企業において人事評価のための試験や業務遂行のための試験といった昇格試験や資格試験、認定試験などが実施・取得推奨されています。
例えば、上司からもし昇級試験のために受験準備するように言われてレベルアップを目指すなら『今後試験勉強に取り組んでまいります』と答えるようにしましょう。
そのように答えることで、「取り組みます」と比べて継続した取り組みであることが強調されます。
なお、以前より現在まで継続して取り組んできた場合のことを述べるときは「~まいりました」を使って過去形で表現します。
「取り組んで参りました」を使った例文
このフレーズの例文を紹介しますが、このフレーズの正しい表現方法である「取り組んでまいりました」とひらがなで表記しています。
・『試験勉強に取り組んでまいりました』
・『新規案件の獲得に取り組んでまいりました』
・『社員教育にいっそう取り組んでまいりました』
「取り組んで参りました」の類語・言い替え
このフレーズの類語や言い替え例を以下に紹介します。
・『推進してまいりました』
・『実行してまいりました』
・『事に当たってまいりました』
・『取り組んできました』
まとめ
タイトルの「取り組んで参りました」の漢字による「参る」の表記は誤りで、正しく表記すると「まいる(過去形はまいりました)」となります。
意味も「(継続して)熱心に事に取り組んできました」という意です。