「配布しております」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「配布しております」とは? ビジネス用語

状況の丁寧な説明はビジネスシーンでは必須であり、「配布しております」もその一例です。

今回はこのフレーズについて解説いたします。

「配布しております」とは?

このフレーズで説明すべきポイントは2つあります。

まずは「配布」の意味です。

「はいふ」と読み、「不特定の人に広く物を配ること」です。

基本的に「無料」で配ることを前提に使用されているというのが一般的解釈であり、注意しましょう。

一方「しております」とは、「しています」という内容を、話の聞き手や読み手に配慮する形にした極めて丁寧な表現です。

つまり、「いる」の謙譲表現「おる」の連用形「おり」に、丁寧表現の助動詞「ます」が付いた形です。

これを特に「丁重表現」もしくは「謙譲表現Ⅱ」として敬語表現の中に分類することがあり、特殊な謙譲表現、もしくは丁寧表現と捉えることが可能です。

以上のことから、フレーズ全体として「無料で多くの人に配っています」という状況を聞き手に説明しているフレーズだと理解出来ます。

尚、「配付」「はいふ」「配る」という点では同じですが、こちらは「特定の人に向けて配る」という意味があるので、同一の意味ではありません。


「配布しております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

このフレーズがビジネスで使用される場合は、試供品やチラシなどを公共の場などで、不特定の多くの人に配っていることを説明する際です。

わかりづらいので具体的に言うと、「呼びかけ」「回答」の場面です。

「呼びかけ」とは、「皆さんに配っているのでお受取りください」という宣伝のことで、多くの人に受け取ってもらいたい場合に用います。

基本的に配布している現場で口頭による使用が前提となりますが、SNSなどでのネットを通じた文章による呼びかけにも使用されることが考えられます。

一方「回答」としては、配布している様子を見て、「何をしているのか」通行人などから質問された場合に、相手に対して丁寧に「配布しています」ということを答えるための使用です。


「配布しております」を使った例文

それでは、上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。

・『ただ今無料で配布しております』
・『試供品を配布しておりますので、是非お受け取りください』

「配布しております」の言い替え

「広くただで配っている」という意味を出せるかがポイントとなります。

「無料で頒布しております」
「頒布」「はんぷ」と読みます。

意味は「配布」とほぼ同じですが、「有料」「有償」で配る場合も含まれているので、その区別は必要です。

「無償でお配りしております」
シンプルな言い替えで、「配る」「お配りする」という謙譲語で表現しています。

まとめ

「配布しております」とは、聞き手に向けて「無料で多くの人に向けて配っています」ということ伝えるため、丁寧に表現したフレーズです。

試供品やチラシを配る際の、宣伝を目的とした「呼びかけ」によく使用されるフレーズです。

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