ビジネスでは、内外問わず人への配慮の出来不出来が仕事の出来不出来につながってきます。
今回の「細やかな配慮」というフレーズもそれに関わる表現であり、これより解説いたします。
「細やかな配慮」とは?
「細やかな」は「こまやかな」と読み、意味は「細かいところまで行き届いてる様子」であり、「細やかな細工」のように、「加工の緻密さ」を表すのに使用する他、「気遣い」に対してもよく用いられます。
今回のフレーズにおける「配慮」は、まさに「気遣い」のことですから、「細やかな配慮」とは「細かいところまで行き届いた気遣い」ということになります。
通常、大変気が利く人や気の利いた振る舞いに対して用い、「細やかな配慮の出来る方」のように使われます。
また、今回は単に「配慮」という形になっているので、「細やかな配慮が出来るように気を付けたい」といった、自分の行為についても使用される余地があります。
「細やかな配慮」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスでこのフレーズが用いられる場合は、人を褒める目的か感謝する目的であるケースが大半です。
褒める場合には、「部長は大変細やかな配慮の出来る方です」のように用います。
一方、感謝する目的の場合には、「先日は細やかな配慮をしていただき、ありがとうございました」といった形の使用が考えられます。
基本的に口頭でも文中でも使用可能であり、目上の人にも使用可能なフレーズですが、その場合には「ご配慮」とする方が敬意は伝わりやすくなります。
また、敬語表現ではないため、自分の行為についても使用出来、「今回の対応には細やかな配慮が欠けていたように思われる」といった形での使用も可能です。
「細やかな配慮」を使った例文
それでは、上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『細やかな配慮が出来る人は出世する可能性が高い』
・『上司こそ、部下に対する細やかな配慮が必要です』
・『細やかな配慮に感謝の言葉もありません』
「細やかな配慮」の言い替え
「細部にまで行き届いた気遣い」という意味の表現で言い替えます。
・「きめ細かい心配り」
「きめ細かい」も「細部にまで行き届いた」という意味があります。
また、「心配り」も「配慮」と同じ意味です。
・「繊細な気遣い」
「細やかな」を「繊細」「せんさい」で言い替えています。
まとめ
「細やかな配慮」とは、細部にまで行き届いた気遣いのことです。
目上の人に対して使用する場合には「ご配慮」とする方が無難ですが、表現全体で敬意を表すことが出来れば、この部分は敬語表現でなくても、不適切とまでは言えません。