この記事では、「別件」の使い方に関して解説します。
「別件」とは?
「別件」とは、「別の件」という意味で使われる言葉です。
「別」とは、「区別」、「けじめ」、「分別」などの意味で、「同じではないこと」を表します。
何と同じではないのかというと「今話し合っていること」、あるいは「今主題になっていること」になります。
詳しくは後述しますが、この表現はいま話し合っている「本件」とそうではない「別件」を区別するためのものということになります。
「別件」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「別件」をビジネスで使用する場合には、「本件」と「別件」の使い方を明確にする必要があります。
つまり、「別件」という表現のバックには「本件」が存在するということです。
そして、こういう言い方をする限りは、「本件」のほうが重要な案件であるという暗黙の了解が前提になっているということです。
したがって、「本件」のほうが重要であると言えない場合にはこの表現を使わず、「〜の件」と具体的に示すべきでしょう。
あるいは、「件」を使わず、別の話をするのもよいでしょう。
「別件」の正しい敬語表現
「別件」自体には、敬語表現はふくまれていませんが、カジュアルな言葉ではないので、前後の文章に敬語表現をつければ目上の人に対して使用することが出来ます。
たとえば、「この件は別件でございます」、あるいは「別件ではございますが」のようにすればよいでしょう。
「別件」を使った例文
・『今回お電話したのは別件でございます』
・『先程の会議で話していたのとは別件です』
「別件」の類語や言い替え
「別件」の類語としては、「別のこと」、「他のこと」、「別の話」、「違った話」、「違う件」などがあります。
まとめ
この記事では「別件」に関して解説してきました。
このような言葉を使いこなせるようになるために、これを機会にもっと「別件」を使ってみてはいかがでしょうか。