ビジネスで頻出のフレーズの一つに「各所」という言葉があります。
今回はこの言葉について見ていきたいと思います。
「各所」とは?
「各所」は「かくしょ」と読みます。
意味としては「あちこち」や「あらゆる場所」、または「多くの所」とされています。
例えば、「桜の開花が各所で確認されました」であれば、「多くの場所で桜の開花が確認された」という意味になります。
また、「場所」ではなく、「組織」や「個人」という意味でも使われることがあり、「関係各所」という頻出のフレーズでは、「関係するあらゆる組織や人」という意味になっていることに注意が必要です。
「各所」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスで「各所」が使用される場合も、先述の説明と同様、「場所」としての使用と「組織や人」としての使用の両方が考えられます。
特に、後者の意味で使用される傾向が見られ、同時に単に「組織」というだけでなく「部署」や「部門」として扱うケースが多くなっています。
前者の意味であれば、「各所で観光客が増加している」や「各所で物価が上がっている」のような形があり得るでしょう。
一方、後者であれば、「社内の各所で予算の申請を行う必要がある」のように用い、この場合は、企業内の各部署を意味しています。
「各所」を使った例文
それでは、他に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『各所で最高気温を更新した』
・『関係各所の皆様にご連絡があります』
・『各所で必要書類を提出してください』
「各所」の言い替え
「多くの場所」、「あらゆる場所」や「多くの人や組織」などの意味が伝わるフレーズで言い替えましょう。
・「いたる所」
こちらは「あらゆる場所」という意味のフレーズです。
・「そこかしこに」
こちらも「あらゆる所」という意味があります。
・「各位」
「かくい」と読み、複数の人物や組織などへの敬称で、「皆様」の意味です。
「関係各位」で、関係者の皆様という意味になります。
まとめ
「各所」とは、「多くの場所」や「あらゆる場所」の他、「あらゆる組織」や「あらゆる人」または「あらゆる部署」などの意味がある言葉です。
特に「関係各所」はビジネスでよく使用される表現であり、「関係する全ての組織、人、部門、部署」といった、包括的な意味があります。