会合の締めの挨拶に関わっている表現としては、「お手を拝借」があります。
これは特別な決まり事に沿った言葉です。
お手を拝借の意味や使い方を確かめて行きましょう。
「お手を拝借」とは?
人の手を借りて、助けてもらいたいことを表します。
または三本締めなどの祈念の行動の際、参加者の手の動作を合わせる目的で使われる言葉です。
「拝借」は謹んで借りることを表します。
「お手を拝借」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
手助けして欲しいような場面で、「お手を拝借」を使うことができます。
その場合は「荷物を運びたいのですが」と状況を説明することも良いです。
そして「拝借してよいでしょうか」など、丁寧な言葉づかいで話す必要があります。
一方で三本締めや一本締めの際にも、「お手を拝借」を使うのが通例です。
これはお目出度い場、忘年会、打ち上げなどでは、無事に終了したことを祈念して使われます。
これを用いる場合は進行役が「本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございました。
僭越ながら、締めの音頭を取らせていただきます。
皆様ご起立ください。
皆様のご健康と御多幸を祈念し、三本締め(一本締め)で締めさせていだたきます」などの、締めの挨拶から始めることになります。
そして「それでは皆様、お手を拝借」などを言った後に、「いよーお!」と掛け声をして、三本締めか一本締めの所作をするのが決まりです。
ただし三本締めなどの動作がわからない人には、事前に説明が必要になるかも知れません。
「お手を拝借」を使った例文
・『いま荷物を運びたいのですが、もし可能ならお手を拝借して宜しいでしょうか』
・『それでは皆様、お手を拝借。いよーお』
「お手を拝借」の類語や言い替え
「お手をお借りして」は、相手の力を使わせてもらいたいことを表します。
「お手伝いいただいて」は、相手に協力してもらいたいことです。
「ご協力いただいて」は、目的に向かって力を併せてもらいたい意味になります。
「お力添えいただいては、相手に力を貸してもらいたいことです。
「手伝ってもらって」は、相手に協力して欲しいことを、カジュアルに伝えています。
まとめ
手助けして欲しいと思う時、または三本締めなどの手拍子の時に使われるのが「お手を拝借」との言葉なのでした。
締めの挨拶の場合には、動作や定型文を、しっかりと覚えて置く必要があるでしょう。