何かが起こることに関する表現に、「思っていた矢先」があります。
これはある理由のせいで、解釈が少し混乱してしまう表現です。
思っていた矢先の意味や注意点などご紹介します。
「思っていた矢先」とは?
物事を考えた丁度その時に、ある出来事が起こったことを言い表します。
「矢先」は物事が起こる丁度その時、あるいは直前のことです。
「思っていた矢先」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
出社を考えた時に上司からメールが来たり、荷物を運ぼうとした瞬間に別の人が持って行ったなどの状況があります。
このように何かしようと思ったちょうどその時、何事かが起きた状況で「思っていた矢先」を使うのが良いです。
この表現によりその瞬間の状況をわかりやすく説明する効果があります。
言葉に含む場合には、「出社しようと」など、しようとした行動をまず述べる事が必要です。
そして矢先の後に「メールが来た」などの別の起きた事柄を続けることができます。
気を付けたいのは「矢先」の意味です。
多くの辞書では「起こるちょうどその時」とありますが、別の解釈では「起こる直前」の意味もあるのだと分かります。
そして一般的には「起こった直後」の意味でも使われがちです。
しかし直後とする場合は、間違った解釈になってしまうので注意しましょう。
「思っていた矢先」を使った例文
・『会社に行こうと思っていた矢先、先輩からメールが来ました』
・『上司の帰還が遅いと思っていた矢先、彼がオフィスに駆け込んできました』
「思っていた矢先」の類語や言い替え
「思っていたちょうどその時」は、考えていたのと丁度同じ時間を表します。
「思っていた瞬間」は、考えていた途端のことです。
「思っていたまさにその時」は、考えていた本当にその瞬間を表します。
「思っていた直前」は、考えていた寸前や間際のことです。
「思ったタイミングで」は、考えたのとぴったりの瞬間の意味になります。
「脳裏をよぎったその時」は、頭で考えた瞬間のことです。
「考えた矢先」は、思ったちょうどその時を表します。
まとめ
考えた瞬間何かが発生することが、「思っていた矢先」なのでした。
これは考えた直前の意味としても使えますが、考えた直後だと誤用になることに気を付けてください。
正しい意味を理解して、思っていた矢先を使いこなしてみましょう。