「さながら」は日常生活ではあまり使わないもののビジネスでは現役で使われている言葉です。
ビジネス用語の「さながら」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「さながら」とは?
「さながら」とは、「とてもよく似ている」という意味で使われているビジネス表現です。
ある事柄が全く関係ない別の事柄とよく似ていることを指します。
全く同じものに対しても使いますが、一般には共通する要素がありほどよく似ている場合に使います。
類似性を指摘するだけでなく比喩や例えにも用いられる言葉です。
目に映るものを他のものに例えたり相手の理解を深めるためよく知っているもので説明したりなど、類似性や共通点を持つものを利用して分かりやすさを高める目的で使われます。
「さながら」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ある事柄と別の事柄の間に存在する共通性に注目する表現なので全く似ていないものに対しては使えません。
特に比喩や例えとして使う場合はよく似ているものを後に続ける必要があるため、全く違うものを挙げると意味が通じなくなります。
聞いた人が腑に落ちるくらい似ているかどうかよく考えてから用いるのが「さながら」を使いこなすコツです。
「さながら」を使った例文
・『怒りに任せて暴れる様子はさながら地獄の鬼のようである』
・『次から次に病人が運ばれてくるためロビーは戦場さながらの様相を呈していた』
・『夏の日差しに照らされたひまわり畑はさながらゴッホの名画のような美しさだった』
「さながら」の類語や言いかえ
見間違えるほどよく似ている様子を表す言葉としては「まるで」があります。
「例えて言うなら」「例えるなら」も似たような意味で使えます。
類似性や共通点を強調する場合は「すっかり」「そっくりそのまま」「ことごとく」「まったく」などがふさわしい言い方です。
まとめ
「さながら」は最近ではあまり使われないやや古風な言い回しですがビジネス用語としては広く使われています。
正しく意味を理解できれば使い勝手のいい言葉なので覚えておきましょう。