条件を付けて相手に依頼や指示するフレーズは、ビジネスシーンでも少なくありません。
「必要の際は」もそのようなケースに該当するものであり、これより解説いたします。
「必要の際は」とは?
「〜の際は」とは「〜の時は」を丁寧に表したものです。
つまり「必要の際は」というフレーズは、「必要な時は」という意味の表現です。
問題は「何が必要なのか」ということになります。
実際「〜が必要の際は」という表現も考えられ、その場合には「必要」の内容は明確になります。
しかしながら、「必要の際は」というフレーズ自体が、文章または、読点後の先頭になるケースもあり得ます。
その場合は、一般的な「助力」や「商品」または「サービス」が「必要」の具体的内容となります。
「必要の際は」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズがビジネスで使用される場合は、客や取引先に対してです。
このフレーズの後には、「当方に伝えて欲しい」、「当方に指示して欲しい」という系統の内容が続きます。
そして、「〜が必要の際には」という形であれば、そのまま相手が必要とする可能性があるものに対して用います。
具体的には「資料が必要の際には、ご連絡ください」のような事例があり得るでしょう。
一方、「必要の際には」が先頭になるケースでは、具体的な明示はないものの、上述の通り「サポート」や「商品またはサービス」が「必要」の「対象」となります。
具体的には、「必要の際は、販売員にお声がけください」のような形で使用されます。
「必要の際は」を使った例文
それでは、上記以外の使用例を挙げてみましょう。
・『ビニール袋が必要の際は、レジ係に一言お伝え下さい』
・『必要の際は、お近くの担当者に申し付けいただきたく存じます』
「必要の際は」の言い替え
「(〜が)必要な時は」という意味になるように言い替えます。
・「ご入用の際には」
元のフレーズをかしこまった形にした、典型的なフレーズです。
・「お求めの際には」
こちらは、商品やサービスが必要な時の言い替え表現です。
まとめ
「必要の際は」とは、客や取引先が何か必要な場合や、商品やサービスなどを必要とする場合を想定して、相手に何をすべきか伝えるための前振りフレーズです。
この後には「お申し付けください」といったフレーズがよく使用されます。