どのような場で使うべきなのか、迷う日本語もあるものです。
「遺憾なく発揮」の正しい使い方と例文、似ている言葉を学んでいきましょう。
「遺憾なく発揮」とは?
この場合の「遺憾なく」とは心置きなくという意味があります。
「遺憾」は「いかん」と読み、後から残念に思うことを示すので「遺憾なく」で悔いのないよう、やることを意味しています。
また「発揮」は充分に活躍することを述べています。
そのため「遺憾なく発揮」で能力を十分に出して、がんばることを意図しています。
「遺憾なく発揮」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
心残りのないよう一生懸命にやることを示すのが「遺憾なく発揮」にあたります。
後から振り返って、反省や後悔の気持ちを持たないよう、精一杯取り組む時に用いられています。
例えば研修が終わって指導役の方にお礼を述べる時、あるいは自分が指導する立場で年下のスタッフに激励のひと言を送りたい時に取り入れていきましょう。
一方で自分の上司に「遺憾なく発揮」を用いるのは、少々憚られるもの。
上から目線に聞こえてしまい、波風を立たせてしまうこともあります。
誰に用いるのか、注意しながら用いていきましょう。
「遺憾なく発揮」を使った例文
・『学んだことを遺憾なく発揮できるよう、努力してまいります』
・『研修はこれで終了です。学習内容を実践の場で、遺憾なく発揮してください』
「遺憾なく発揮」の類語や言い替え
似ている言葉に「如何なく発揮」があります。
「如何」と「遺憾」は似ている読み方なので間違えやすいですが、正しくは「遺憾なく発揮」です。
あやまった表現を使わないよう注意しておきましょう。
言い替えに「精一杯発揮できるよう」や「実践に活かしていけるよう」があります。
まとめ
「遺憾なく発揮」を解説しました。
色々なビジネス敬語を知っていると、爽やかな気持ちで業務に邁進していけます。
適切なビジネス敬語を学んで、日常業務を楽しく進めていきましょう。