ここでは「なっておりました」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「なっておりました」とは?
「なっておりました」は、そうなっていたと丁寧に伝えるために使われる表現です。
「以前は自由に利用できるようになっておりましたが、現在ではそちらは中止しています」などという使い方になり、この場合、前は自由に使えたが今はそうはしていないと言っています。
そうなっていたと過去形になる表現ため、現在の状況ではなく、かつてはそうだったという用い方をすることも多く、それがどれだけ前のことなのかは特に問わずに用いることができます。
例えば、「3年前まではこの施設の入場料は無料になっておりましたが〜」などと使っても構わず、口語、文章のどちらでも用いることができるので、その相手に直接、またはメールなどで色々な以前の事例に対して広く使われています。
「なっておりました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「なっておりました」は、先の使い方のように、この後に「が」とつけて用いられることが多いです。
その時にはそうだったが今はこうだという使い方になり、少し崩した「なっていましたが」という用い方もよく見られます。
語尾に「が」をつけずにそのまま「そうなっておりました」とすると、前はそうだったと言い切る使い方になり、そのように文として締めることができます。
語尾を「おります」と変えると意味と使い方が少し異なり、「そのようになっております」と使った時には、現在はそうだという意味になり、この時には過去のことを言っているのではなく、今の状況を伝えています。
進行形の事例に対して「今現在、このような状態になっております」と使うこともできるので、こちらの形でもよく見聞きします。
「なっておりました」を使った例文
・『先月まではそうなっておりましたが、今月から少々ルールが変わりました』
・『そちらについては昔から度々問題になっておりました』
「なっておりました」の類語や言い替え
・『なりました』
こちらの形にすると、そうなったという意味になります。
「それについてはこうなりました」のように、何かがそうなったと説明するような時に用いられる表現で、「なっておりました」と使うと昔はそうだったとなるため、それぞれ意味に適した場面で用いてください。
まとめ
「なっておりました」は、以前はそうなっていたと伝えたいことがある時に用いられる表現になります。
前はそうだが今は違うという使い方をすることもでき、形を少し変えた「なっております」などと共に、ビジネスシーンを始めとして色々な事例に対して使われています。