この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「再調整をお願いできませんでしょうか」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「再調整をお願いできませんでしょうか」とは?
「再調整をお願いできませんでしょうか」のフレーズを、言葉毎に分解し、その意味等を少し詳しく説明します。
まず最初の「再調整」は「再び調整すること」で一旦決められた日程が急に都合が悪くなった場合等に、「もう一度、日程調整をすること」等を指して使われる言葉です。
また、「お願い」は「願い」に敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
そして最後の「できませんでしょうか」は、「できる」に丁寧語の「ます」が付けられた「できます」の否定形の「できません」に、さらに「です」の疑問形の「でしょうか」が付けられた表現です。
したがって、「再調整をお願いできませんでしょうか」は「再びもう一度、調整願えないか」といった意味の丁寧な敬語表現となります。
このフレーズにおける「できませんでしょうか」の表現では、丁寧語が重ねて使われており、本来は二重敬語に当たりますが、この表現は広く使われているので間違いだと指摘されることはないでしょう。
「再調整をお願いできませんでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「再調整をお願いできませんでしょうか」のフレーズは、例えばイベントや会議の会場などの場所や、会議の日時等が何かの要因で、急に都合が悪くなった際に、改めて会場や日程の調整をやり直してほしいとお願いする際に使われる表現です。
先に記したとおり、この表現の「できませんでしょうか」は、本来は二重敬語で間違いであり、また非常に冗長な表現でもあります。
したがって、こうした点が気になる場合は、「再調整をお願いできませんか」や「再調整をお願いできないでしょうか」と言い換えると良いでしょう。
「再調整をお願いできませんでしょうか」を使った例文
・『上司が急に海外出張に出かけることになりました。申し訳ございませんが、打ち合わせの日程の再調整をお願いできませんでしょうか』
・『大変恐縮ですが、参加人員が大幅に増えそうなので、会場の再調整をお願いできませんでしょうか』
「再調整をお願いできませんでしょうか」の類語や言い替え
「再調整」の類語としては「再度調整」や「もう一度調整」や「調整し直し」等が挙げられます。
したがって、「再調整」をこれらの類語の置き換えれば、言い換え表現となります。
また、「できませんでしょうか」の表現は、先に記したとおり「できませんか」や「できないでしょうか」と言い換えることが可能です。
まとめ
「再調整をお願いできませんでしょうか」は「再びもう一度、調整願えないか」といった意味の丁寧な敬語表現です。
二重敬語に当たりますが、広く使われている表現なので、間違いと指摘されることはほとんどないと言えます。
