この記事では、「ご猶予をいただけないでしょうか」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「ご猶予をいただけないでしょうか」とは?
「ご猶予をいただけないでしょうか」は、相手にあることを実行するのを待ってほしいと伝える表現です。
「ご猶予+を+いただけ+ない+でしょうか」で成り立っている語で、「ご猶予」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「猶予」は「実行の日程を延ばすこと」、「を」は助詞、「いただけ」は「もらう」の謙譲語「いただく」の可能形・仮定形、「ない」は打消しの助動詞、「でしょうか」は丁寧語「です」の未然形「でしょ」に、推量の意味の「う」、疑問の終助詞「か」が付いた語、全体で「実行の日程を延ばしてもらえないだろうか」の敬語表現になります。
「ご猶予をいただけないでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご猶予をいただけないでしょうか」は、借金が返済できない時、問題が解決しない時などに、待ってほしいとお願いする時に使われます。
相手に「猶予」は相手があることを実行すると、自分達にとって良くないことが生じる時に使われます。
お願いする表現ですので、「大変恐縮ですが」などのクッション言葉を使いましょう。
「ご猶予をいただけないでしょうか」の正しい文章表現
「ご猶予をいただけないでしょうか」の正しい文章表現は以下の通りです。
・『ご猶予をいただけますと幸いです』
「幸いです」は「〜とありがたい」の丁寧語、全体で「実行の日程を延ばしてもらえるとありがたい」の敬語表現になります。
ただし、こちらはあまり切羽詰まっていないものごとに対して使われる表現で、本当に待って欲しい時には使えません。
「ご猶予をいただけないでしょうか」を使った例文
「ご猶予をいただけないでしょうか」を使った例文は以下の通りです。
・『今月分のお支払い日について、ご猶予をいただけないでしょうか』
・『契約を解除するまでもう少しご猶予をいただけないでしょうか』
・『他社へ乗り換えをなさる前に、ご猶予をいただけないでしょうか』
「ご猶予をいただけないでしょうか」の類語や言い替え
「ご猶予をいただけないでしょうか」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『ご猶予をいただければと存じます』
・『お時間をいただけますようお願い申し上げます』
・『お待ちいただきたくお願い申し上げます』
まとめ
今回は「ご猶予をいただけないでしょうか」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。