ここでは「この度はたいへん残念ですが」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「この度はたいへん残念ですが」とは?
「この度はたいへん残念ですが」は、何かを中止する時や延期する場合など(既にそうなった場合も含む)に使われる表現になります。
この前にそうなってしまった理由を添えて使うことになり、後ろにはどのようになる(なった)といった内容が続きます。
同じ内容を伝える場合でも、この表現を途中に挟むことで本来はそうはしたくなかったといった感情を出すことができ、文字通りそうなってしまうのが残念だと強く表すことができます。
文章で使うのに向いている表現なので、口語ではあまり使われることはなく、その文章では「たいへん」は「大変」とすることが多いです。
この手の定型的に使われる言葉には、漢字にしてしまうと堅くなってしまうため、無理に漢字にはせずに平仮名で使うものも多くありますが、この「この度はたいへん残念ですが」では「大変」とする方が自然に見えます。
「この度はたいへん残念ですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「この度はたいへん残念ですが」は、どうしても予定通りにはできなくなってしまったといった場合に使われることが多いです。
例えば、入荷予定のものが入らなくなってしまったお店がお客様に対し、「○○はメーカーの都合により、入荷が未定となってしまいました。
この度はたいへん残念ですが、一度ご予約を解除させていただきたいと思います」のように使われ、ビジネスシーンでも予定していた内容が変更になったような場合に用いられます。
注意点として、上の例のように、この表現を使う側には非がない(または、不可抗力)といったシチュエーションでないといけないため、こちら側の責任で何かが中止や延期になったといった場合に使うことはできません。
「この度はたいへん残念ですが」を使った例文
・『今年の○○は諸事情により中止することとなりました。この度はたいへん残念ですが、来年は開催できることを願うばかりです』
・『先にお伝えしましたように、急な社用によってお伺いできなくなってしまいました。この度はたいへん残念ですが、またお会いできることを楽しみにしております』
「この度はたいへん残念ですが」の類語や言い替え
・『この度は残念な運びとなりましたが』
ここでの「運び」は物事の進み具合を表しています。
よって、何かのイベントなどが中止、延期といったような場合にはこちらを使った方が適している場合が多く、上の例文の1つ目はこちらに言い替えた方が見栄えがよくなります。
まとめ
「この度はたいへん残念ですが」は、何かしらの事情によってこの前に添える内容が中止や延期になる(なった)という場合に使われます。
それだけ残念だと表現しており、ビジネスでも用いることができます。