この記事では、ビジネスシーンで使われることの多いフレーズの「お控えくださいますようお願い申し上げます」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「お控えくださいますようお願い申し上げます」とは?
「お控えくださいますようお願い申し上げます」のフレーズを、言葉毎に分解し少し詳しく解説します。
まず最初の「お控え」は「自制や遠慮して度を越さないこと」を意味する「控える」に敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉の連用形です。
また「ください」は「〜してほしい」との意味の「くれ」の尊敬語表現です。
そして、次の「ますよう」は丁寧語の「ます」に婉曲表現の「よう」が付けられたものです。
後半の「お願い申し上げます」における「お願い」は「頼むことや、希望すること」を意味する「願う」に接頭辞の「お」が付けられた言葉で、最後の「申し上げます」は「言う」の謙譲語の「申し上げる」に丁寧語の「ます」が付けられた表現です。
したがって、「お控えくださいますようお願い申し上げます」のフレースは、「自制や遠慮して度を越さないようにしてほしいと願います」との意味の丁寧な敬語表現となります。
「自制や遠慮」をお願いする際に使われる定番の敬語表現と言えます。
「お控えくださいますようお願い申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お控えくださいますようお願い申し上げます」のフレーズは、先に記した通り「自制や遠慮」をお願いする際に使われる言葉です。
「止めてほしい、禁止します」では直接的過ぎるので、非常に柔らかく、相手を立てた表現に言い換えたものだと言えます。
例えば講演会を始める前に、司会者が「講演中は私語をお控えくださいますようお願い申し上げます」と聴衆にお願いしたり、公園で飲酒をして大騒ぎしないよう促すために、管理者が立て看板で「近隣のご迷惑になるので、公園での飲酒はお控えくださいますようお願い申し上げます」と掲げたりして使われます。
「お控えくださいますようお願い申し上げます」を使った例文
・『館内での写真撮影はお控えくださいますようお願い申し上げます』
・『敷地内は全域禁煙です。喫煙はお控えくださいますようお願い申し上げます』
・『台風が接近しているので、不要不急の外出はお控えくださいますようお願い申し上げます』
「お控えくださいますようお願い申し上げます」の類語や言い換え
「お控え」の類語としては「ご遠慮」が挙げられます。
したがって、「お控えくださいますようお願い申し上げます」は「ご遠慮くださいますようお願い申し上げます」と言い換えることが出来ます。
また、「くださいますようお願い申し上げます」の敬語表現を換えて、「お控えいただきますようお願い申し上げます」や「お控えいただきたく存じます」や「お控え願えれば幸いです」等と言い換えることも可能です。
まとめ
「お控えくださいますようお願い申し上げます」のフレースは、「自制や遠慮して度を越さないようにしてほしいと願います」との意味の丁寧な敬語表現です。