この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「ご理解をいただければ幸いです」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「ご理解をいただければ幸いです」とは?
「ご理解をいただければ幸いです」のフレーズにおける「ご理解」は「物事が分かること」を意味する「理解」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
また、次の「いただければ」は助動詞の「いただく」に仮定を表す「れば」が付けられた言葉です。
ここで、「いただく」は「〜してもらう」の謙譲語です。
「ご〜いただく」で、敬語表現を構成しています。
最後の「幸いです」は「嬉しいです」といった意味です。
したがって、「ご理解をいただければ幸いです」は「分かってもらえれば嬉しいです」との意味の敬語表現となります。
また、このフレーズの「を」を省略し「ご理解いただければ幸いです」の表現で使われることも少なくありません。
「ご理解をいただければ幸いです」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご理解をいただければ幸いです」のフレーズは、会話などの口頭で使われることもありますが、改まった表現であり、主にビジネスメールで使われます。
このフレーズは、相手の方に「こちらの事情等を理解して、飲み込んでほしい」と、目上の人にお願いする際に使われる表現です。
このフレーズは、目上の人にお願いする言葉なので、しばしば「申し訳ございませんが」や「ご迷惑をおかげしますが」といった所謂クッション言葉を前に添えて使われます。
「ご理解をいただければ幸いです」を使った例文
・『夏期休暇のため、下記の1週間は全事業上休業となります。何卒、ご理解いただければ幸いです』
・『新製品の仕様は、一部変更になる場合もありますので、事前にご理解いただければ幸いです』
「ご理解をいただければ幸いです」の類語や言い換え
「ご理解をいただければ幸いです」のフレーズは、敬語表現を換えて、「ご理解をいただけますと幸いです」や「ご理解を賜れば幸いです」や「ご理解をいただければ幸甚に存じます」等と言い換えることが出来ます。
また、「幸いです」を使わない言い換え表現としては、「ご理解くださいませ」や「ご理解いただければと存じます」や「ご理解のほどお願いいたします」や「ご理解のほどよろしくお願い申し上げます」等が挙げられます。
まとめ
「ご理解をいただければ幸いです」は「分かってもらえれば嬉しいです」との意味の敬語表現です。
この「ご理解をいただければ幸いです」このフレーズの「を」を省略して「ご理解いただければ幸いです」との表現で使われることもよくあります。