ここでは「不適切な表現をいたしましたこと」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「不適切な表現をいたしましたこと」とは?
「不適切な表現をいたしましたこと」は、このように使う側が話した内容や、提示した文章などに普通に考えて使うべきではない表現があったというお詫びをするための表現です。
ここでいう「不適切な表現」とは、主にテレビや各種のメディアにおいて使用が禁止されている言葉や表現がそれにあたると考えてよく、そういった文言を使ってしまった場合以外に、意図せず何かの批判になってしまったような時にも用いられることがあります。
それを詫びることになるので、この後に「お詫びいたします」などとその謝罪を続けることになり、更に「二度とこのようなことがなきよう〜」のように、再発防止について述べていく使い方もよく見聞きします。
「不適切な表現をいたしましたこと」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「不適切な表現をいたしましたこと」は、口語、文章のどちらでも使うことができますが、何をもって不適切な表現だったという説明がこの前に添えられていないと、使われた側がどうして詫びているのか分からないといったケースがあります。
主に各種のメディアで使うことのできない言葉や表現が対象になると書きましたが、テレビなどでは使えなくとも、一般のシーンではあまり問題にならない言葉や表現というものも多くあります。
例えば、「越前くらげ」という言葉は各種のメディアでは自重するべきワードの1つになっていますが(現在の福井県(元の越前国)の海がくらげだらけだと思われてしまう懸念から)、普段の会話や文章の中では特に問題になることはないでしょう。
そのため、明らかに遣うべきではない差別用語に該当するもの以外の場合には、無理に説明までしてそうだったと用いることはないことも少なくありません。
「不適切な表現をいたしましたこと」を使った例文
・『先の文章中で差別に該当する不適切な表現をいたしましたこと、お詫び申し上げます』
・『そのようなつもりは全くなかったのですが、意図せず不適切な表現をいたしましたこと、大変失礼いたしました』
「不適切な表現をいたしましたこと」の類語や言い替え
・『不適当な表現を使いましたこと』
このように形を変えると、言葉自体ではなく、表現的に失礼にあたるものがあったという意味になります。
主に丁寧さに欠けるそれを使ってしまった際に用いられており、明らかにそうだったと後から気付いた時に、それを訂正すると共にお詫びとして使う表現です。
まとめ
「不適切な表現をいたしましたこと」は、主として各種のメディアが使うことのない言葉や表現を使ってしまった時のお詫びとして用いる表現になります。
明らかな差別用語の場合以外には、無理にそうだったと伝える必要はないことも多いので、その相手との関係などによって、そうするべきか考えて使ってください。