「残念ですが」とは?ビジネスメールや会話での使われ方や敬語の使用方法を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「残念ですが」とは?
「残念」とは感情や気持ちの意味の「念」が残ることで、諦めの悪い様子を表わしています。
これに丁寧語の「です」と逆接の「が」で構成され接続詞の機能を持った「ですが」が付くことで、残念であることを一応肯定しながらも反対あるいは対立する事柄を述べる場合の言い回しとなります。
「残念ですが」は本当に諦めきれないような気持ちであることを相手にうまく伝えるための表現手法です。
「残念ですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「残念ですが」は断るときの前置きとして使用する言い回し表現です。
前置きの意味としてはA.相手からの誘いを断る、B.試験などで不採用にする、C.相手からの依頼を断る、D.相手からの申し出や取引を断る、といった場合の表現となります。
なお、強調表現として「まことに」を頭に付ける際にひらがな表記にすると少し気軽な感じが出るため、ビジネスシーンでは「誠に」と漢字表記するのが相応しい言い回しです。
「懸念しております」の正しい敬語表現
「残念ですが」には丁寧を表わす「です」が付くことで敬語表現となっています。
またより丁寧な表現にする場合は「残念ではございますが」という言い回しに言い換えることが可能です。
さらに「誠に」や「本当に」などを「残念ですが」の頭に付けることで敬語表現を強調できます。
なお「誠に」と「本当に」は同じ使い方ができる類似表現です。
「残念ですが」を使った例文
残念ではあるが、どうするのかを続けて述べるのが一般的かつ自然な表現であり、相手も分かり易い文章となります。
「残念ですが」を使用した例文を以下に紹介します』
・『残念ですが、引き返しましょう』
・『誠に残念ですが、今回は採用を見送らせていただきます』
・『本当に残念ですが、今回は遠慮させてください』
「残念ですが」の類語・言い替え
「残念ですが」の類語・言い換え例を以下に紹介します』
・『大変心苦しいのですが、明日の式典には参加できません』
・『不本意ですが、契約を打ち切りといたします』
・『誠に遺憾ながら、そのお問い合わせにはお答えしかねます』
「心苦しいのですが」は相手にお断りすることを悪く思い、気持ちが塞いでいる様子を表わします。
「不本意ですが」はこちらがそう望んだわけではないが、そうせざるを得ない事情があって断る場合の様子です。
「遺憾ながら」は相手に何か断ったり、よくない結果を伝えたりする場合に不快感を与えないためのクッション言語として使用します。
まとめ
「残念ですが」は諦めきれない気持ちはあるけれどもお断りしなければならない時の前置きとして使用できるフレーズです。
ビジネスシーンにおいても使用する機会はありますので、例文を参考に覚えておくとよいでしょう。