この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「改めてご返答申し上げます」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「改めてご返答申し上げます」とは?
「改めてご返答申し上げます」における「改めて」は「もう一度」や「別の機会に」といった意味の言葉です。
次の「ご返答」は「問いに答えること、返事をすること」を意味する「返答」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
また、「申し上げます」は「言う」の謙譲語の「申し上げる」に丁寧語の「ます」が付けられた表現です。
「ご〜申し上げる」で敬語を構成しています。
したがって、「改めてご返答申し上げます」は「もう一度返事をする」や「別の機会に答える」といった意味の敬語表現となります。
「改めてご返答申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスにおいては、メールを受け取った際には、出来るだけ早く返信するのがマナーとされています。
しかし、相手の方のメールで質問や要望された事柄に、すぐに答えられないこともしばしばあります。
例えば、相手の方から会合への誘いがあり、その出欠の返事を求められたとします。
しかし、色々と仕事が立て込んでいて、その会合に出席できるか否か、仕事の段取りが付くかを検討しないと回答できないこともあります。
また、取引先からの要望に対し、自分の一存で答えることができず、上司に相談する必要があることも少なくありません。
しかし、一方でマナーとしてはメールを受け取ったことだけでも早期に返信する必要があります。
そんな時に、「メールは確かに受領いたしました。
出欠は改めてご返答申し上げます」や「上司と相談の上、改めてご返答申しげます」等と使われるです。
すなわち、即答は出来ないけれど、メールを受け取ったことを相手の方に伝えたい場合に、このフレーズがよく使われるのです。
また、例年開催のイベントに対して、今年もイベントは開催されるのか、また開催日程はどうなっているか等の質問を受けた際に、例えば例年通り〇月開催だけは決まっているが、日程等は未定の場合もあるでしょう。
そんな時に「〇月開催だけは決定していますが、詳細は未定です。
決まり次第、改めてご返答申し上げます」と不完全な回答しかできず、最終回答は別の機会にしますとの意味で使われることも少なくありません。
「改めてご返答申し上げます」を使った例文
・『社内で検討の上、改めてご返答申し上げます』
・『仕事の都合が付くかを検討し、出欠は改めてご返事申し上げます』
「改めてご返答申し上げます」の類語や言い換え
「改めて」の類語としては「後ほど」や「後日」等が挙げられます。
また「ご返答」の類語としては「ご回答」や「お返事」が挙げられます。
したがって、「改めてご返答申し上げます」のフレーズは、「後ほどご回答申し上げます」や「後日お返事申し上げます」と言い換えることが出来ます。
また、敬語表現を換えて、「改めてご返答いたします」と言い換えることも可能です。
まとめ
「改めてご返答申し上げます」は「もう一度返事をする」や「別の機会に答える」といった意味の敬語表現です。
すぐに回答が出来ないが、メールを受け取ったことを早期に伝えるための返信メールでよく使われるフレーズです。