ここでは「ご発言の中から」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご発言の中から」とは?
「ご発言の中から」は、その相手が発言した内容の中の何かに触れて、それについて何か述べるような際に用いられる表現です。
例として、新製品についての会議の場で、その発売日と小売価格がこうなるといった発言があった時に、「ご発言の中から、発売日について質問があります」と使うという具合で、それに対して何かしらの意見があるという意味で用います。
よって、このように使った後にはその内容を述べる必要があり、先の例だと、後には「○月△日ということですが、それでは遅いのではないでしょうか」などと続けるものです。
このように、相手に発言内容に対して物言いをするために用いる表現ですが、口語で使うだけでなく、文章でも使われています。
「ご発言の中から」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご発言の中から」を文章で使う時には、どの発言に対して使っているのかをはっきりとさせて使ってください。
この場合、後からその時の発言に対して使うことになるので、どの時のどういった発言のどの部分についてなのかを明記しないと、使われた側が何についての物言いなのかが分からない場合があるので注意が必要です。
特に色々な相手に似たようなことを何度となく言っていた時には、いつのことなのかさえ分からない場合があるので、「○日にお会いしました際の○○はもう生産しないといった一連のご発言の中から、気になった点がありましてご連絡いたしました」といったように、詳しくいつの何についてのことだと記載して用いるようにしてください。
「ご発言の中から」を使った例文
・『先ほどのご発言の中から、少し気になった点がございます』
・『○日にお会いしました際のご発言の中からは伺えませんが、△△についてはどうなっているのでしょうか』
「ご発言の中から」の類語や言い替え
・『ご発言の内容から』
このように言い替えても意味は同じです。
そのまま置き換えることができるので、こちらにして使われていることも少なくありませんが、口語で用いるにはあまり向いていません。
そのため、「先日のご発言の内容から〜」のように、文章で用いられることが多く見られる表現です。
まとめ
「ご発言の中から」は、相手の何かの発言の中で気になったことがあったり、疑問点があるような時に使う表現です。
それについてこのように思う、ここを聞きたいなどと続けて用いますが、文章の場合にはいつのどの発言に対してなのかをはっきりさせて使うという点に注意してください。