「ご家族共々ご自愛ください」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「ご家族共々ご自愛ください」とは?
このフレーズは、手紙やメールなどで、主に文末の結びの言葉などとしてよく添えられる言いまわしです。
意味的には、相手や相手の家族の健康を願っている旨を伝える語句です。
細かく見ていきますと、「家族」は接頭辞「ご」が付いて上品な敬語の美化語となっています。
「家族共々」は家族及びあなたもみんなといった意味合いです。
「ご自愛ください」は「自愛してくれ」を「ご〜ください」の形式にして尊敬語にしています。
「自愛」とは自分を愛することを言い、意味合いとしては自分のことを労わるようにと相手を気遣う言いまわしになります。
手紙やメールの結びの言葉の定番です。
なお、自愛にはご自身のお体を大切にするようにという意味ですので、「お体をご自愛ください」といった言い方はしません。
「お体」の部分が重複するからです。
「ご家族共々ご自愛ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは正しい敬語表現ですので、ビジネスにおいても目上の人や取引先などにも使えます。
そのため、取引先やお客様への返信メールや社内メールの結び言葉として重宝するフレーズです。
また、よく用いられているのが年賀状や暑中見舞いです。
結びの言葉としてまとまりもよく、さりげなく相手を気遣う気持ちも伝わる、印象の良い言いまわしのためです。
ただし、このフレーズは定番と言われるほどよく使われることから、つい安易に使いがちですが、使用する際には特に「ご自愛ください」の部分には注意しましょう。
上述した通り、「ご自愛ください」に「お体」を付けると二重表現となり誤用です。
また、「自愛」を間違って「慈愛」と書いたり文字変換したりすると意味が全く異なります。
「慈愛」とは深い愛情を与えることの意ですので注意しましょう。
さらにこのフレーズは現在健康な人に対してこれからも健康であるようにとの前提で使用しているため、体調を崩している人に対しては使用してはいけません。
この場合は、「お大事にしてください」「一日も早く良くなるようにお祈り申し上げます」などとします。
「ご家族共々ご自愛ください」を使った例文
・『インフルエンザの流行が拡大しておりますので、ご家族共々ご自愛ください』
「ご家族共々ご自愛ください」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『ご家族も含めてご自愛ください』
・『〜お大事になさってください』
・『〜お体にお気を付けください』
まとめ
このフレーズはよく使われる言いまわしですが、使い方を間違えると失礼に当たり、相手の印象を悪くしますので十分注意して用いるようにしましょう。