ここでは「ご祝詞申し上げます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご祝詞申し上げます」とは?
「ご祝詞申し上げます」は、お祝いの言葉を伝えますといった意味になる表現です。
「祝詞」が何かのお祝いの言葉という意味になるため、この表現は丁寧にそういったものをお伝えしますと述べている使い方となっています。
お祝いの種類は特に問いませんが、それなりに大きな出来事を対象に用いられるのが通例で、例えば、新年の挨拶として「謹んで年頭のご祝詞を申し上げます」と使うという具合です。
このように、「ご祝詞を」と用いることが多く、あまりそのまま「ご祝詞申し上げます」と使う場面は多くありませんが、そう使えない訳ではなく、用い方によってはそちらの方が向いていることもあります。
尚、口語ではまず使われない表現なので、文章専用だと考えて構いません。
「ご祝詞申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご祝詞申し上げます」のまま用いるとなると、「謹んでご祝詞申し上げます」のような使い方になります。
先の新年の挨拶の例のように、「〜の」や「〜を」と先につける使い方では「ご祝詞を」の方が向いていますが、この「謹んで」とつける場合や、「この文章にて」とこの表現を用いる文章がそれだと伝えるような使い方では、「ご祝詞」のままの方が適しています。
一般に使われるシチュエーションとしては、結婚のお祝いの時などが多く見られますが、相手の会社の新社屋が完成したといったような時にも用いることができるで、そのような使い方でビジネスシーンでも使われることが少なくない表現です。
「ご祝詞申し上げます」を使った例文
・『この度のご結婚に際し、心よりご祝詞申し上げます』
・『直接お伺いすることができず、申し訳ありません。この文章をもちましてご祝詞申し上げます』
「ご祝詞申し上げます」の類語や言い替え
・『ご祝辞申し上げます』
よく似た使い方になる表現で、こちらの方が使える対象の範囲が広いと考えていいでしょう。
そのため、「ご祝詞」とすると少し仰々しくなってしまうと思った時にはこの表現にするとよく、「ご祝辞」は、相手からそれをもらったという時にも「ご祝辞ありがとうございます」のように用いられます。
この受け身になる場合には、「ご祝詞」は適さないので注意してください。
まとめ
「ご祝詞申し上げます」は、何かのお祝いを伝える時に用いる表現になります。
この表現自体がお祝いとなる言葉(意味)を含んでいるため、別にそちらを述べる必要はなく、何に対してそう伝えているのかとこの前に添え、文章にして用いられます。