この記事では「その件につきまして」について解説をします。
「その件につきまして」とは?意味
その事柄に関して、という意味です。
「その」は、聞き手が当面している場面や事柄、今話題に出ている事柄や出たばかりの事柄を指します。
「件」は、事柄、特定の物事という意味です。
「その件」という場合は、少し前に出した、あるいは今話題に出ている特定の事柄を指します。
「つきまして」は、ある事柄についてその範囲を限定するさまを表します。
「その件につきまして」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、今話題にしている、あるいは少し前に話題に出た物事について話をするときに用います。
たとえば、A社とB社の間で予算について、話し合いをしているとします。
B社は予算を削減するように求めているのですが、A社の方ではそれが厳しい状況です。
いろいろ考えているのですが、コスト削減などをしても、B社の要求に応えることは難しい状況です。
そこで、少し時間をもらって考えることにしました。
このような場面で、「お時間をいただけないでしょうか」などの言葉を後に続けて使用をします。
この例の場合だと「その件」は今話題に出たばかりの予算に関する事柄を指しています。
いきなり「その件」といっても何を指しているのかわからないので、この前には具体的な事柄を述べます。
先の例の場合だと、まずこの前に予算に関する話題が出ています。
そして、それを指して「その件」を使います。
「つきまして」で言葉を切ってしまうと、何をいいたいのかわからないので、後に言葉を続けましょう。
「その件につきまして」を使った例文
・『その件につきまして、弊社で話し合いをしたいと考えております』
・『その件につきましては、確認をいたします』
「その件につきまして」の返答や返信例
この後にどのような言葉が続くかによって、返す言葉が変わります。
「確認します」など、相手が何かをする場合は「お願いします」の意を返すとよいでしょう。
何かをしてくれることへお礼を伝えることもあります。
「これから説明します」と後に続く場合は、何かを説明してくれるはずなので、相手の話を最後まで聞きます。
話された内容に関して質問があれば、相手が話し終わってから質問をするとよいでしょう。
「その件」が何を指しているのかわかると思いますが、わからないときは何を指しているのか尋ねてください。
まとめ
この言葉は、特定の物事を話題に出すときに用います。
いきなり「その件」といっても何を指しているのかわからないので、この前には具体的な物事を述べます。
何を指しているのか相手にわかるように伝えましょう。