ここでは「行き届きました」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「行き届きました」とは?
「行き届きました」は、全てに行き渡っているという意味になる表現です。
「掃除の行き届きました部屋で、清潔感がありました」のように用いると、部屋全体が綺麗に掃除されていて、とても清潔だったと言っていることになり、隅々までその掃除が行き渡っているという意味になります。
「資料は行き届きましたか」といったように疑問系にして用いると、その対象になる全ての人に資料は行き渡っているかと聞いています。
語尾を変えて「行き届いています」としても同様に、全てに行き渡っていると使うことができ、そう置き換えた方が文脈的に違和感がない場合が多いので、そちらの形でもよく用いられています。
口語でも普通に使われており、先の資料は行き届いているかといったような用い方をする時に向いています。
「行き届きました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「行き届きました」は、前述したように、「行き届いています」とした方が使いやすいため、そちらで見聞きする場合も多いです。
また、「行き届いていません」とこの表現の意味を否定する使い方もあり、「まだ全員には行き届いていません」のように用いられます。
資料が全員に行き届いているかと使っている例を挙げましたが、その手の存在があるもの以外に、「部内に指示は行き届きましたか」などとように用いても構わず、この語尾に「か」をつけた形は、その対象になる全員、部署、団体などに何かが行き渡っているかと使う場合に向いている表現です。
尚、こちらの使い方でも「行き届いています」とそのまま言い替えることができます。
「行き届きました」を使った例文
・『1ヶ月ほど掛かりましたが、ようやく希望者全員に行き届きましたようです』
・『そちらにつきましては全員に徹底的に周知し、行き届きました次第です』
「行き届きました」の類語や言い替え
・『行き渡りました』
意味となる「行き渡る」をそのまま使っており、「行き届きました」とほとんど変わることなく、「全員に行き渡りました」などと言い替えにすることができます。
何かの資料などの存在があるものが配られているかといった用い方をする時に向いており、そのような使い方ではこちらにして使う場合も多く見られます。
まとめ
「行き届きました」は、対象となる全てに行き渡っているという意味で用いられてます。
ビジネスでは部署や団体(会社)をその対象にして使うこともあり、隅々まで掃除が行き渡っているというような用い方もできる表現です。