この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください」とは?
「くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください」のフレーズを、言葉毎に分解し、少し詳しく説明します。
最初の「くれぐれも」は「何度も心をこめて依頼や懇願すること」を表す言葉です。
次の「お身体」の読みは「おからだ」で、「人のからだ」を意味する「身体」に敬意を表す接頭辞の「お」が付けられら言葉です。
「お体」と表記されることも多く、読みも意味も同じです。
また「お気をつけて」は「注意を払うこと」を意味する「気をつける」に、相手の方に敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
また最後の「お過ごしください」は「暮らすこと」を意味する「過ごす」に接頭辞の「お」が付けられ、後ろに「くれ」の尊敬語の「ください」が付けられたものです。
これらの言葉の意味を繋ぐと、「くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください」のフレーズは、「からだに注意を払って暮らしてほしいと、何度も心を込めて願う」との意味の敬語表現となります。
簡単に言い換えると「十分からだに注意を払って暮らしてほしい」との敬語表現と言えます。
「くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください」のフレーズは、実際に会って会話したり、電話で会話した最後に、相手の方の健康を気遣う言葉としてよく使われます。
また、手紙やメール等でも、同様の趣旨で結びの言葉としてよく使われます。
特に、季節の変わり目や、真夏・真冬などの体調を崩しやすい時期によく使われるフレーズです。
「くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください」のフレーズでは、3つの言葉に接頭辞の「お」が繰り返し使われており、どことなくしつこい感じもしますし、語呂も余り良いとは言えません。
したがって「お気をつける」の接頭辞の「お」を省略し、「くれぐれもお身体には気をつけてお過ごしください」としても良いでしょう。
「くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください」を使った例文
・『まだまだ暑い日が続きますが、くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください』
・『風邪など召されぬよう、くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください』
「くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください」の類語や言い換え
「くれぐれも」の類語としては「十分に」が、また「気をつけて」の類語としては「留意」が、さらに「過ごす」の類語としては「暮らす」が挙げられます。
したがって「くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください」のフレーズは「十分にお身体に留意してお暮しください」と言い換えることが出来ます。
また、このフレーズと同様の趣旨で使われるフレーズとしては「くれぐれもご自愛ください」や「くれぐれも健康にご留意ください」等が挙げられ、これらに言い換えることも可能です。
まとめ
「くれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください」のフレーズは、「からだに注意を払って暮らしてほしいと、何度も心を込めて願う」との意味の敬語表現となります。
簡単に言い換えると「十分からだに注意を払って暮らしてほしい」との敬語表現と言えます。
会話での最後や、手紙やメールの文末で相手を気遣う言葉として使われます。