ビジネスメールにおいて、結びの文に相手の体調を慮る表現を使用することがあります。
その際に使用する「何かと忙しい季節ですが」という表現は正しいのでしょうか。
使い方について解説していきます。
「何かと忙しい季節ですが」は正しい?
この文を使う際に「何かと」という表現が気になってしまう方もいるかと思います。
なんだかくだけた表現に思えてしまうこの言葉、探してみると様々なところで使用されていることがわかります。
まずこの言葉にはいろいろと、という意味があります。
くだけた表現ではなく、目上の人にも使うことのできる言葉の一つです。
例えば工事中の看板を見ると、何かとご不便をおかけしますが、という言い回しが使われています。
他にも、何かとお世話になりました。
のようなお礼の文や、何かと至らない部分もありますが、のように挨拶に使われます。
このように多くの場所で見ることがあるくらい、よく使われる言葉なのです。
それでは「何かと忙しい季節ですが」は正しい言い回しなのでしょうか。
結論として、正しい使い方です。
丁寧な言葉を使いたい時に使用してもおかしい言葉ではありません。
もっと目上の方へメールを送る場合などは、何かとお忙しい季節ですが、のように使うとさらに丁寧な言い回しになります。
例文の書き方
先ほどこの言い回しは結びの文に使用することが可能な言葉だと説明しました。
ここからは実際どうやって使うのか、例文について解説していきます。
まず相手の体調を慮る文を紹介します。
「何かと忙しい季節ですが、くれぐれもご自愛ください」です。
これは忙しくなる季節だけれど、健康には気をつけてください。
という意味が込められています。
年末年始や年度末など忙しくなりそうな時期に使うと良いでしょう。
もう一つは結びの文ではなく、作業をお願いする時の例文です。
「何かと忙しい季節ですが、来週中までに提出していただくようお願いいたします」。
これには忙しいことはわかっているけれど、期限までにお願いします。
という意味が込められています。
忙しい相手に作業をお願いしたい時に使うと良いでしょう。
他にも言い換える言葉も存在します。
ご多忙のことと存じますが、です。
特に何かをお願いする際は、こちらを使用した方が簡潔に要件を伝えることが可能になります。
ビジネスメールを書くことにも少し慣れてきた方は、こうした言い換えをしてみるのもよいでしょう。
まとめ
この言い回しは忙しい時期に使うと説明しました。
働いている方は送るだけではなく、受け取る機会も多いかと思います。
頻繁に使われる文ではあるものの、こういった体調を慮る文として使用することで円滑な関係を続けることが可能になります。
年末や年度末にメールを送る際は使ってみると良いでしょう。