この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「理解を深めて参ります」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「理解を深めて参ります」とは?
「理解を深めて参ります」における「理解」は「意味や内容を正しく把握すること」を意味する言葉です。
また、次の「深めて」は「ものごとの程度を深くすること」を意味する「深める」の連用形です。
そして、最後の「参ります」は「いく」の謙譲語の「参る」に、丁寧語の「ます」が付けられた表現です。
したがって「理解を深めて参ります」のフレーズは、「理解(意味や内容を正しく把握すること)の程度を深くしていく」との意味の敬語表現となります。
「理解を深めて参ります」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ものごとを理解していると言っても、その意味を表面的に知っているといった程度から、大学等で講義できる程度まで、様々なレベルがあります。
この「理解を深めて参ります」のフレーズは、一応理解している程度のレベルから、それをもっと詳細に理解するレベルへと掘り下げていくことを宣言する表現です。
例えば、目上の人から専門的な内容を教示してもらったような場面で、「ご教示いただきようやく分かりました。
これから関連書籍を読んで理解を深めたてまいります。
本当にありがとうございました」等と使われます。
一般的に、全く理解できていない状態から、一応理解したといった程度では「理解を深めた」とは表現できません。
知っていたけれど、それが表面的であったものを、深く知り把握できるようなレベルへと変化することを、「理解を深めた」と表現するのです。
「理解を深めて参ります」を使った例文
・『セミナーで、基礎知識を得ることは出来ました。これからも、この分野の専門書を読み、理解を深めて参ります』
・『レクチャーしていただき、この仕事の概要は把握できました。今後は仕事を実践しながら理解を深めて参ります』
「理解を深めて参ります」の類語や言い換え
「理解」の類語としては「認識」や「知識」が挙げられます。
また「深める」の類語としては「掘り下げる」が挙げられます。
したがって「理解を深めて参ります」のフレーズは、「認識を掘り下げて参ります」や「知識を掘り下げて参ります」と言い換えることが出来ます。
このフレーズはある意味で宣言する表現ですが、断定のニュアンスを和らげつつ、改まった敬語表現として「理解を深めて参る所存です」と言い換えることも可能です。
まとめ
「理解を深めて参ります」のフレーズは、「理解(意味や内容を正しく把握すること)の程度を深くしていく」との意味の敬語表現です。
