ビジネスシーンでも、カタカナ語はよく使われるものの、中にははっきりと意味がわからなかったり、わかっているようでわからない言葉もあるのではないでしょうか。
「プロジェクトにつきまして」もそのようなカタカナ語が用いられたフレーズと言え、これより詳しく解説していきます。
「プロジェクトにつきまして」とは?
このフレーズにおける最大の問題は、「プロジェクト」とは何かです。
勿論英語由来の言葉であり、“project”というのが正式なつづりとなっています。
この英単語そのままの意味は、「計画」、「企画」、「事業」、「事業計画」です。
実際にビジネスシーンで使われる「プロジェクト」も同じ意味ですので、カタカナ語にありがちな「日本独自の意味が付与された日本語英語的な言葉」ではない言葉と言えます。
また、「〜つきまして」は、「〜について」を助動詞「ます」の連用形「まし」を用いて丁寧に表現したものです。
よって、「プロジェクトにつきまして」とは、「(ビジネス関連の)計画について」という意味を丁寧に表現したフレーズと言えます。
「プロジェクトにつきまして」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
口頭であれば文中であれ、何らかのビジネス関連の計画や事業計画に関しての話題を振る際の前置きフレーズとして使います。
例えば経営会議において、司会担当者が「これより新規プロジェクトにつきまして、討議したいと思います」のように話を振ってから、新しいプロジェクトに関して議論が行われることが考えられます。
また、事業報告書の中で、「今回のプロジェクトにつきまして、様々な課題が浮かび上がってきました」といった形で表記されることもあり得るでしょう。
「プロジェクトにつきまして」を使った例文
それでは、上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『今回のプロジェクトにつきましては、失敗出来ないものと考えております』
・『当プロジェクトにつきまして、お話したいことがございます』
「プロジェクトにつきまして」の言い替え
「プロジェクト」は「事業計画」や「計画」と言い替えられますので、これを前提に言い替え表現を考えましょう。
・「事業計画に関して」
「つきまして」は「関して」で代用可能です。
・「事業計画をめぐって」
「〜をめぐって」とは、「〜を中心として関連する物事を扱う状態」を意味しますので、言い替え表現となります。
まとめ
「プロジェクトにつきまして」とは、「事業計画」やビジネスにまつわる様々な「計画」について、話題を振る場合の前置きのためのフレーズです。
