「洗い直す」という言葉は洗濯をやり直す意味ではありません。
ビジネスシーンだけでなく刑事ドラマなどでもよく耳にする言葉ですが、ビジネス用語の「洗い直す」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「洗い直す」とは?
「洗い直す」とは、「もう一度詳しく調べる」という意味で使われているビジネス表現です。
あるものことをさまざまな角度や視点から詳しく調べることを「洗う」といいます。
「洗い直す」は洗うことをやり直す、つまり「以前一度洗ったものを再び洗う」ことを表しています。
基本的には前回よりもさらに詳しく詳細に洗う場合に用いられる表現で、前回と同じ方法や視点で調べるだけでは「洗い直す」に当たりません。
前の洗い方では不十分で足りなかったことを認めるニュアンスが含まれています。
「洗い直す」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「洗い直す」という表現は作業的な言い方であり、失礼には当たらないものの目上の人にはあまり使いません。
取引先などに使っても問題ありませんが、ややぶっきらぼうで無機質な印象を与えます。
ひたむきさや真面目さは伝わりますがイメージを重視するなら別の表現に言い換えた方が無難です。
「洗い直す」を使った例文
・『トラブルの原因が分からなかったのでもう一度徹底的に洗い直す』
・『容疑者の過去について洗い直すよう指示する』
・『運転再開を目指すなら事故原因を根本から洗い直す必要がある』
「洗い直す」の類語や言いかえ
「見直す」は「洗い直す」よりも徹底具合は軽いもののビジネスに限らず日常会話でも広く使われている一般的な表現です。
「調べ直す」「考え直す」も似たような意味ですが「洗い直す」ほど力を入れているニュアンスはありません。
「再検討する」「再考する」は計画や予定など考えてまとめたものをやり直す時に使う表現です。
まとめ
「洗い直す」は原因究明や情報調査に関連してよく用いられる表現です。
日常的にはあまり使わない言葉ですが覚えておきましょう。
