ここでは「おられましたら」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「おられましたら」とは?
「おられましたら」は、居ましたら、という意味になる表現です。
「○○様、おられましたら受付カウンターまでお願いいたします」のようなアナウンスでこの表現を聞いたことがある人も多いでしょう。
そのまま意味となる「居ましたら」と置き換えれば構わない表現のため、難しい解釈になることはなく、謙譲表現になります。
よって、下から居ますかといった問い掛けに使う表現で、先のように直接その人へのアナウンスで使われたり、文章で「希望者がおられましたら、折り返しのメールをお願いいたします」のような用い方をしても構いません。
このような表現のため、BtoCの場面でお客様に対して使われたり、不特定多数に対して先のように該当する場合は呼びかけるなどの使い方が主になっています。
「おられましたら」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「おられましたら」は、何かの条件に該当する人を探している時に使われる表現なので、居た場合には、と解釈するとより分かりやすくなります。
よって、その条件と共に問い掛けになる使い方になることがほとんどになりますが、「おられましたらよかったのですが」などと、条件に合う人が居ればよかったのにといった用い方をすることもできます。
その場合にも下から使っていることになるため、探している条件の人が自分から見てそのように表現するべき相手だという時にのみ用いることになります。
そのため、ごく普通に何かの条件に合う人を探しているだけの時には無理にこの表現を使うことはありません。
「おられましたら」を使った例文
・『参加をご希望の方がおられましたら、その旨のご連絡をお願いいたします』
・『経験者の方がおられましたら、優遇いたします』
「おられましたら」の類語や言い替え
・『いらっしゃいましたら』
「おられましたら」と同じ使い方ができる表現になり、こちらの方が耳にしたことが多いかも知れません。
同様のアナウンスなどでよく用いられており、敬語表現にはなりますが、謙譲の意が含まれていないため、「おられましたら」より使いやすくなっています。
「おられましたら」とまで使うのは過ぎた表現だと思った時には、こちらにするといいでしょう。
まとめ
「おられましたら」は、ある条件に合う人が居ないかという問い掛けになる表現です。
独り言として使うこともできますが、あまり一般的な用い方ではなく、主に謙って下からこのような人を探しています、といったことを伝えたい時に使われています。