ここでは「いらっしゃいましたら」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「いらっしゃいましたら」とは?
「いらっしゃいましたら」は、主に2つの意味で用いられる表現です。
そのうちの1つが、“そのシチュエーションに合った場所に居た場合”には、という解釈になります。
意味から、ビジネスシーンで「明日の午後、会社の方にいらっしゃいましたら、是非お伺いしたいと思うのですが～」などと使うことになり、この場合、日時は明日の午後で、相手が会社に居るというシチュエーションの場合には、という意味で使っており、そうだった時には是非ともそちらまで伺いたいと伝えています。
そして、もう1つの解釈になるのが“来た時には”という意味での使い方で、こちらの場合、「○○様がいらっしゃいましたら、応接室までご案内をお願いします」のような用い方をします。
その○○という人物が来たら、応接室まで案内して欲しいという意味で使っており、こちらでの使用例も多い表現です。
「いらっしゃいましたら」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「いらっしゃいましたら」は、謙譲表現になるため、相手がその場に居ること、またはやってくることに対して下から使うことになります。
口語、文章のどちらでも用いることができ、前者では直接その相手に対して使うことになりますが、後者の使い方ではやってくる相手に敬意を表して使っていることになり、このように伝えている(その人が来たら何かをお願いしようとしている)相手には特にその意図をもっている訳ではありません。
よって、その使い方では少し崩して「いらっしゃったら」のようにすることも多く、そちらでも該当の人物に対して失礼になることはありません。
また、その場に居たらというシチュエーションで用いる場合、「○○様、いらっしゃいましたら受付カウンターまで～」といったように使うと、今その場に居ることが条件になり、何かの待合室などでこのように使われているのを聞くことがあります。
「いらっしゃいましたら」を使った例文
・『もし当日いらっしゃいましたら、お声を掛けさせていただきたく思います』
・『明日○○様がいらっしゃいましたら、すぐに私まで連絡してください』
「いらっしゃいましたら」の類語や言い替え
・『おられましたら』
「いらっしゃいましたら」をあるシチュエーションに合った場所に居ることに対して使う場合の言い替え表現になります。
ただし、こちらは文章向けとなっているため、口語で使う場合には「いらっしゃいましたら」の方が適しています。
まとめ
「いらっしゃいましたら」は、その条件に合う場所に居る、またはこれからやってくるという場合を指して使われる表現です。
その場に居るという条件での使い方も多く、その場合にはどうこうするといった文言を続けて用いられます。
