他人の行動について敬意を込めて、「お召しになる」と表現する場合があります。
しかしこれは全く違う行動に使われたりと、難しい要素も含む表現です。
お召しになるとは一体何なのか、どう使っていけば良いかなど確かめてみましょう。
「お召しになる」とは?
食べる、飲む、着る、歳を取るなど、他者が自身に取り入れる行動や状況について、尊敬の念を込めていう表現です。
「お召しになる」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
目上の人や客人などが、物を食べたり服を着たりする状況があります。
また相手が風邪をひいたり、歳を取った状況もあるでしょう。
それを説明したりするにあたり、「お召しになる」を使うことができます。
これによって相手が取り入れた行動や状況について、敬意を込めて話すことが可能です。
用いる場合は「お食事を」などと、何をお召しになるのかはっきりさせる方が、誤解を招きにくいでしょう。
この表現は厳密に言えば二重敬語ですが、昔から使われているので敬語に含むことに支障ありません。
ただし適用できる動作や状況の種類が多いので、把握しておく必要があります。
そして「お召しになるのでしょうか」と言うだけでは、何をお召になるか伝わらないので注意が必要です。
また風邪をひいたり歳を取ったことを表現する場合は、不自然な言い方になりやすいので気をつけてください。
「お召しになる」を使った例文
・『人目が気になるとのことで、お食事は個室でお召しになることを提案します』
・『寒い時期ですので、風邪をお召しになることに十分気をつけていただきたく思います』
「お召しになる」の類語や言い替え
「お召し上がりになる」は、他人が食べることについて敬って言う表現で、二重敬語ですが認められた形です。
ちなみに「お召し上がりになられる」とすると三重敬語なために不適切となります。
「お食べになる」は、人が食べることを敬って言う表現です。
「お飲みになる」は、人が飲むことについて敬意を込めて言い表しています。
「着られる」は、人が服を着ることを敬って言う表現です。
「着用される」としてもこれと同じ意味になります。
「風邪を引かれる」は、人が風邪をひいたことについて敬意を込めた言い方です。
「お歳(年)を重ねる」は、人が加齢したことを敬って言う表現となります。
まとめ
何かを食べることなど、他者が身に取り入れた行動や状態を、「お召しになる」と言い表せるのでした。
これは何について言い表せるかを、把握しておくことが大切です。
また不自然な言い回しになりやすいことも注意点なので、言い換えることも考えてみると良いです。