「お問い合わせいただいた件」という表現は、自分が使用する場合や相手が使用している場合含め、ビジネスシーンでもプライベートでもよく見る表現の1つかもしれません。
ただ、ビジネスにおいて使用する場合、「お問い合わせいただいた件」という表現は慎重になるべきケースもあるので詳しく解説いたします。
「お問い合わせいただいた件」とは?
「お問い合わせいただいた件」とは、相手からの問い合わせの返答において、元の問い合わせ内容を全て簡潔に指す表現です。
メールにおいて、特に件名で頻出する表現ですが、電話などの会話でも普通に用います。
「お問い合わせいただいた件」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
顧客や取引相手からの質問やクレームのメールや電話が来た場合に、折り返して回答する際の文頭や件名に「お問い合わせいただいた件」とよく使用します。
短期間でのやり取りや単発の問い合わせで、相手がどんな問い合わせをしたのか双方で意思の疎通が出来ている場合には、「お問い合わせいただいた件」で足ります。
ただし、問い合わせ内容を明確にするために、「お問い合わせいただいた」と「件」の間に具体的な内容を簡潔に入れた方が、相手により伝わりやすくなることは意識しておくべきでしょう。
また、メールでのやり取りでは、相手が出したメールの件名にReをつけたままでやり取りする方が、「お問い合わせいただいた件」を使用するより相手にわかりやすい場合もあります。
「お問い合わせいただいた件」を使用した例文
具体的な使用例を見てみましょう。
・『先日お問い合わせいただいた件について、本日ご回答させていただきます』
・『お問い合わせいただいた件につきまして、ご案内さしあげます』
・『お問い合わせいただいた件につきましては、大変申し訳ありませんがお引き受けいたしかねます』
これらのようなパターンが考えられます。
「お問い合わせいただいた件」の類語を使った言いかえ
「お問い合わせ」とは単純に「質問」や「クレーム」などの総称と言えるので、「ご質問いただいた件」や「ご指摘の件」などの、問い合わせの具体的な内容を意味する言葉で代用することが可能です。
より丁寧な表現としては、「お問い合わせいただきました件」も考えられますが、表現自体も意味合いもほとんど変わりません。
まとめ
「お問い合わせいただいた件」という言葉は、相手の問い合わせに対する返答において、その問い合わせ内容を簡潔に表現出来るフレーズです。
一方で、その内容についてはっきりさせるべき場合もあるので、その時には具体的な内容も付け加えておいた方が良いでしょう。
