ここでは「お大事になさってください」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「お大事になさってください」とは?
「お大事になさってください」は、相手の身体を気遣う表現として用いられています。
お身体を大切にしてくださいという意味になり、これだけでそのような解釈になるため、余計な文言はつけずに「どうぞお大事になさってください」とするだけの用い方もよく見聞きします。
目上の人にも使える表現なので、職場で上司が風邪をひいて休んだといったような時にも用いることができますが、ちょっとした怪我程度で使うと大袈裟になってしまうので、ビジネスシーンではその相手が病気や怪我によって会社を休んだといった時に使われることが多く、略した「お大事に」だけの形でも同様の意味になります。
ですが、職場に復帰してからでは意味がないので、その最中に相手が見聞きすることができる形で使わないといけません。
「お大事になさってください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「お大事になさってください」は、その相手が病気や怪我をした時に用いる表現になりますが、その程度によっては使うべきではない場合もあるので注意が必要です。
明確な基準のようなものはありませんが、骨折をして1ヶ月程度は復帰できないという時には問題なく使うことができますが、重病でしばらくは身動きができない、またはそれに準じるような大病や大怪我の時には軽く聞こえてしまうため、この表現は向いていません。
そのため、伝えた相手がそれを見聞きして、すぐに返答ができるくらいの場合に用いる表現だと考えるとよく、直接お見舞いに行った際にもよく使われています。
目上の人にも問題なく使うことができ、これ以上無理に丁寧にする必要はありません。
「お大事になさってください」を使った例文
・『足をお怪我されたとお聞きしましたが、お大事になさってください』
・『体調を崩されているとお聞きし、心配しております。どうぞお大事になさってください』
「お大事になさってください」の類語や言い替え
・『養生なさってください』
同様の使い方ができる表現で、意味もほとんど一緒です。
よって、そのまま言い替え表現として使うことができますが、どちらかと言うと怪我より病気の場合に向いているので、そちらの場合に用いるといいでしょう。
尚、丁寧にしようと考えて「ご養生〜」とすると二重敬語になってしまうので、そのように使わないように注意してください。
まとめ
「お大事になさってください」は、それほど重くはない病気や、そう遠くない時期に全治の見込みのある怪我をした相手を気遣うために使われています。
直接その相手に対して用いる表現で、口語、文章のどちらでも問題なく使うことができます。