「お待ち願います」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「お待ち願います」とは? ビジネス用語

「お待ち願います」とは?

ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。

「お待ち願います」とは?

この言いまわしは、待ってもらいますという意味合いの「お待ちください」よりも丁寧な敬語表現となります。

このフレーズは「待つ」に尊敬を表わす接頭辞「お」「願う」に丁寧語の「ます」が付いた表現となっています。

接頭辞「お」が尊敬を表わすのは、実際に待つのは相手方であるためです。

なお、「願います」「〜をお願いします」というように相手に依頼するシーンで使えますが、尊敬語でなく丁寧語のため、敬語レベルは低いといわざるをえません。

より丁寧な敬語表現にするためには、「お待ち願いますか」といったように疑問文とするか、「お待ち願いたく存じます」などとすると、敬語レベルは上がります。


「お待ち願います」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネス会話やビジネスメールなどで、このフレーズを単独で使用することはほとんどありません。

ビジネスの場合、相手に待たせるシーンでは理由と時間を明確に示すことが重要です。

すなわち、待たせる理由と待ってもらうおおよその時間をこのフレーズの前に伝える必要があります。

例えば、「現在○○は外出しており、帰社は15時を予定していますのであと15分ほどお待ち願います」「会議終了まで約30分ほどお待ち願います」といったような使い方になります。

ビジネス以外にも,例えば接客シーンなどでもよく使われ、レストランなどで料理が出てくるまで待ってもらう時間や百貨店などで在庫の確認する時間を待ってもらう場合などがあります。


「お待ち願います」を使った例文

・『現在、資料の中の数値についての根拠を確認しておりますのであと10分ほどお待ち願います』
・『○○は調理に時間がかかりますので、料理をお出しできるまで約20分お待ち願います』

「お待ち願います」の類語や言い替え

このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。

・『お待ちいただけますか』
・『お待ちいただけますでしょうか』
・『お時間をいただければと存じます』
疑問の「か」を文末に付けることによって、相手に強いるようなニュアンスから相手の意向を確認するような言いまわしとなる、とても印象の良い類似表現です。

また、待ってもらうことを「時間を頂く」という言い方に言いかえた表現もできます。

これも相手に対して「待つ」ことを強制するようなニュアンスから、「あなたのお時間をください」というお願いする姿勢に変えることで、相手の印象を良くしています。

まとめ

この言いまわしはふだん親しい間柄の人間関係とか使い慣れた場面で使用する際に違和感はないかもしれませんが、初対面の人や目上の人に使う場合、良くない印象に感じられる場合がありますので注意が必要です。

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