この記事では、「お忙しいためお断り」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「お忙しいためお断り」とは?
「お忙しいためお断り」は、やるべきことが多くて時間が取れず、お誘いや依頼を断りすることを伝える表現です。
「お忙しい+ため+お断り」で成り立っている語で、「お忙しい」は「多くの用事に追われて暇がない」、「ため」は「原因・理由」、「お断り」の「お」は美化語の接頭辞、「断り」は「断る」の連用形で「相手の申し出などに応じられないことを告げる」、全体で「多くの用事に追われて暇がないことが理由で応じられない」になります。
「お忙しいためお断り」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お忙しいためお断り」は、相手からイベントや集まりに誘われたり、業務を依頼されたり、要望を申し込まれたりした時に使われます。
接頭辞「お」が使われていますが、「お忙しい」は敬語表現で、自分、または自分側の人には使えません。
自分側のことを述べる場合には「忙しいためお断り」になりますが、口語調ですので目上の人や社外の人には言い換えが必要です。
「お忙しいためお断り」の正しい文章表現
「お忙しいためお断り」の正し文章表現は以下の通りです。
・『あいにく所用がございましてお断り』
「あいにく」は「都合が悪い様子」、「所用」は「用事」、「ございまして」は動詞「ある・いる」の丁寧語「ござる」の連用形「ござり」に、丁寧語「ます」の連用形「まし」+接続助詞「て」が付いた「ござりまして」の音変化、全体で「都合悪く用事があって応じられない」の敬語表現になります。
「お忙しいためお断り」を使った例文
「お忙しいためお断り」を使った例文は以下の通りです。
・『金曜日の懇親会は、忙しいためお断りさせていただきます』
・『現在電話でのお問い合わせは、業務が忙しいためお断りしております』
・『イベントへの参加は、期末の折で忙しいためお断りしたく存じます』
「お忙しいためお断り」の類語や言い替え
「お忙しいためお断り」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『あいにく立て込んでおりましてお断り』
・『残念ながら都合が悪くご遠慮』
・『誠に恐縮ですが時間を調整できずご辞退』
まとめ
今回は「お忙しいためお断り」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。