ここでは「お忙しいところと存じますが」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「お忙しいところと存じますが」とは?
「お忙しいところと存じますが」は、その相手が忙しい中だと考えて、気を使って用いる表現になります。
そのような中に何かを頼むという時に使われており、「お忙しいところと存じますが、どうぞよろしくお願いいたします」のような用い方になります。
この前に一言を加えて、「何かとお忙しいところと存じますが〜」や、「年末という時期柄、お忙しいところと存じますが〜」といったように使うことも多く、ビジネスシーンで他社や目上の人に何かお願いする時には、その内容ともに添える定型表現です。
よって、意味ほどその相手が本当に忙しいとは考えていない場合も多く、そういった時にも礼儀として使えるものだと考えておいていいでしょう。
「お忙しいところと存じますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「お忙しいところと存じますが」は、先のように、定型表現と言えるものです。
よって、特に他社への何かの依頼時にはよく用いられていますが、頻繁にこのように使うと、いかにも定型的だと思われてしまう懸念から、連続して何かを頼むことになった時などには、次は「連続になってしまって申し訳ありませんが〜」のように、表現を変えたものを用いるのが通例です。
このような定型表現は、使えるシーンであればいつでも問題なく使えるという訳でもなく、いわばアクセントとして効果的に用いるからこそ、印象付けることができます。
この「お忙しいところと存じますが」も、本当にその相手が忙しそうだと分かっている場合はもちろんですが、そうではなさそうだ、そういったことは分からないといった時にもうまく使うことができる表現です。
「お忙しいところと存じますが」を使った例文
・『お忙しいところと存じますが、今週中にお願いしたいと考えております』
・『月末のお忙しいところと存じますが、お引き受けいただけますと幸いです』
「お忙しいところと存じますが」の類語や言い替え
・『お忙しいところ申し訳ありませんが』
こちらの表現でも同様に使うことができ、やはりその相手が忙しい中だと考えて用いる表現になります。
同じく定型表現になるのでビジネスシーンに向いており、どちらでもほとんど変わらないため、言い替え表現に使われています。
まとめ
「お忙しいところと存じますが」は、相手が忙しい中だと分かって何かを頼むというシチュエーションで用いられます。
ですが、実際には定型的に使う場合も多く、月末や年末といった一般的に忙しくなると思われる時期以外にも用いることができます。
